2024/04/30

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台北市で摂氏38.9度を記録、今年7月は記録的な暑さになる可能性も

2020/07/14
台北市では13日、最高気温38.9度を記録した。7月の気温としては過去最高となる。今年は5月に入ってから極端に暑い日が続いており、7月の平均気温も過去最高を更新する可能性が高い。写真は13日、台北市内で撮影したもの。水を飲んで水分補給したり、ハンディタイプの扇風機を使ったりして暑さをしのぐ人々。(中央社)

中央気象局(日本の気象庁に相当)によると、13日は台北市で最高気温38.9度を記録した。7月の気温としては過去最高となる。今年は5月に入ってから極端に暑い日が続いており、今年5月と6月の平均気温は過去73年の記録を塗り替えるものとなっている。7月の平均気温も過去最高を更新する可能性が高い。

 

中央気象局の鄭明典局長は13日、「長期的に見ると、この30年間で地球温暖化の傾向はますます顕著になっている。今年は太平洋高気圧の張り出しが特に強く、南シナ海にまで達している。これは熱帯対流活動にも影響し、南風が弱まっている。このため台湾では毎年夏季になると発生する午後のスコールが降らず、それに加えて太陽の照りつけによってより乾燥した暑さを感じるようになっている」と説明した。

 

なお、中央気象局の観測によると、13日は台北市(台湾北部)で正午近くに最高気温38.9度を記録した。新北市(台湾北部)の中和区及び板橋区でも午後になって気温が上昇し、それぞれ38.4度と38.2度を記録した。また、台湾中部の南投県でも38度を記録した。鄭明典局長によると、台湾北部で気温が上昇したのは、気候要素のほか、ヒートアイランド現象によるもの。

 

中央気象局の統計によると、2019年の台湾の年間平均気温は24.56度だった。これは2018年より0.34度高く、記録を取り始めた1947年以来、最も高い数値となった。今年5月と6月の気温は極端に高く、平均気温は28.2度に達した。これは平年値の26.6度を上回り、こちらも記録を取り始めた1947年以来、最も高い数値となった。

 

台湾の7月の平均気温の平年値は28.82度で、現在は2014年に記録した29.98度が過去最高となっている。しかし、今年は7月1日から12日までの平均気温がすでに30.07度に達していることから、今年7月の平均気温は2014年の記録を上回る可能性がある。

 

なお、中央気象局では平均気温を測定するのに、これまで1日8回、3時間ごとに測定した気温の平均を算出していたが、現在はこれを1日24回、1時間ごとの測定に改めている。1か月の平均気温はすなわち、その月に毎日観測した気温の総和から平均を割り出したものとなっている。

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