新型コロナウイルス（COVID-19）の感染が世界的規模で広がる中、中華民国（台湾）での感染状況は他国と比べて大いに軽微で済んでいる。経済・金融情報の大手サービス会社、ブルームバーグは20日、世界をリードする75の経済体による新型コロナウイルス封じ込めの成果を格付けして発表。その結果、台湾が世界一と評価された。
ブルームバーグが20日に発表した同ランキングは3つの指標を評価の基準としている。基準はまず公衆衛生で、過去30日間における総人口に対する感染者と死者の数を考慮。次に経済活動で、小売業や勤務地点などの活動や移動に関するグーグルのデータを参考にする。そして最後は政策で、国や地方の債務、不良債権に対する貸倒引当金のカヴァー率、信用格付けなどとなっている。
この格付けで台湾は世界一と評価されており、台湾における新型コロナ対策の優れた成果が見て取れる。2位はアフリカのボツワナ。以下、韓国、タイと続く。一方、ラテンアメリカ諸国の状況は悪く、多くが低評価となっている。特にブラジル、チリ、メキシコ、アルゼンチンは最下位だった。
グーグルの統計データによれば、20日午後6時半の時点で新型コロナウイルスの感染者は世界全体で1,450万7,491人。死者は60万6,173人。台湾での感染者は455人。死者は7人にとどまっている。