2024/05/03

Taiwan Today

政治

帰国後にコロナ感染判明のタイ人労働者は弱陽性、発症日などの分析待たれる

2020/07/30
台湾に出稼ぎ労働で滞在し、タイに戻ったタイ人労働者の新型コロナウイルス感染が判明。検査の結果が弱陽性であることから、タイ側は台湾の要請に応じて再検査することに。写真はタイ人労働者が働いていた工場での消毒作業。(桃園市衛生局提供、中央社)
台湾に出稼ぎ労働で滞在し、タイに戻ったタイ人労働者の新型コロナウイルス(COVID-19)感染が判明。タイ側の公式発表によると、このタイ人労働者は7月21日に台湾からタイに戻り、5日間の隔離後に感染が確認された。
 
中央感染症指揮センター(新型肺炎対策本部)の陳時中指揮官は29日、このタイ人労働者が台湾で接触した会社の同僚189名はPCR検査と抗体検査でいずれも陰性だったと明らかにした。また、感染したタイ人労働者の検査結果が弱陽性だとされることから、同センターの要請に応じてタイ側では再検査を約束しているという。
 
中央感染症指揮センターの専門家諮問チーム召集人である張上淳氏は報道陣に対し、このタイ人労働者の台湾における接触者が全て陰性である上、労働者自身の検査結果も弱陽性であることから、再検査すれば本当に感染しているのかどうかはっきりすると述べている。
 
このタイ人労働者は21日に台湾から旅客機でタイに戻り、その日のうちに下痢の症状が現れた。そして25日に行われた検査で感染が確認されたという。張上淳召集人はこれについて、「21日に下痢を起こし、25日に発熱したということだが、下痢が新型コロナウイルスによるものか、あるいはほかの原因があるのか。また、25日が発症日なのかどうか。いずれもより多くの調査をしなければ感染源をはっきりさせることは出来ない」としている。
 
新型コロナウイルスに感染した場合の潜伏期間は2日から12日(平均で7日間)とされる。中央感染症指揮センターの報道官である荘人祥氏は、このタイ人労働者の接触者の検査結果から見て、現時点で台湾での市中感染のリスクは無いとしている。しかし、再検査の結果がやはり陽性だった場合は台湾で感染した可能性を否定できず、当初の弱陽性反応は発症したばかりだったことが原因の可能性もあると述べた。
 
 

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