2024/05/07

Taiwan Today

政治

蔡総統、国際業務に精通する李大維氏を総統府の秘書長に起用

2020/08/04
蔡英文総統(左)が3日、海峡交流基金会の李大維董事長(右)を総統府の秘書長に起用すると発表した。李氏はこれまでに駐米代表や外交部長、国家安全会議秘書長などを歴任している。(聯合報より)
総統府の新たな秘書長(日本の官房長官に相当)に台湾の対中国大陸窓口機関・財団法人海峡交流基金会の董事長(会長)で、これまで外交畑で要職を歴任してきた李大維氏が就任する。蔡英文総統が3日午後の記者会見で明らかにした。蔡総統は記者会見で、李大維氏は過去4年あまり、外交部、国家安全会議、海峡交流基金会で国政にあたってきた重要なパートナーだと紹介した上で、総統府秘書長に任命するのは李氏の国際業務と政務での豊富な経験に期待してのものだと説明した。
 
蔡総統は、新型コロナウイルスが世界に蔓延し、地政学的な構造と経済貿易面での構造が急激に変化している今、李大維氏は自分と政府がこれらの課題にベストな対応をしていくのをサポートしてくれるだろうと期待した。
 
李大維氏にとって総統府秘書長に就任して最初の仕事は、7月30日に死去した李登輝元総統の葬儀。蔡総統は3日午前に、頼清徳副総統ら32名を「治喪大員」(葬儀委員)に任命した。顔ぶれは葬儀を主に取り仕切る政府代表のほか、李登輝元総統の長年の友人、かつての部下、与野党と民間の代表だという。蔡総統によると、「治喪大員会議」(葬儀委員会議)は頼清徳副総統が代表を務め、李大維氏は様々な調整や連絡を担うほか、関係者を指導して葬儀に関わる各業務に対応する。
 
総統府の秘書長は今年5月20日に蔡英文総統による二期目の政権が発足して以来、蘇嘉全氏が務めていたが、立法委員(国会議員)であるおいの汚職疑惑により2日に辞表を提出していた。
 
李大維氏は1949年生まれの70歳。国立台湾大学政治学科卒業。米バージニア大学では外交業務の修士号と博士号を取得した。駐米代表、外交部長、国家安全会議秘書長などを歴任、今年5月20日からは海峡交流基金会の董事長を務めていた。
 
 

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