2024/05/05

Taiwan Today

政治

呉外交部長、米シンクタンク主催のシンポジウムで基調講演

2020/09/16
外交部(日本の外務省に相当)の呉釗燮部長(大臣)は米東部時間15日午前、米ワシントンのシンクタンク「Global Taiwan Institute(GTI)」が主催するシンポジウムに事前録画した動画を寄せて基調講演を行った。写真は動画のスクリーンショット。(外交部)
外交部(日本の外務省に相当)の呉釗燮部長(大臣)は米東部時間15日午前、米ワシントンのシンクタンク「Global Taiwan Institute(GTI)」が主催するシンポジウムに事前録画した動画を寄せ、英語で基調講演を行った。呉部長は、「民主主義の末永い存続を図るには、台湾はまず勝たなければならない」とした上で、民主国家が手を取り合って協力し、共通の価値を守れば、自由を勝ち取ろることができるだろうと呼びかけた。
 
呉部長は演説の中で、「今回の新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックの中、台湾は優れた感染症対策を講じ、民主主義の国家のほうが、権威主義体制の国家よりもコロナ対策で優位に立つことを証明した。また、新型コロナウイルスの感染拡大は世界のサプライチェーンの安全の重要性を浮き彫りにした。台湾はハイテク大国として、これから世界で進むサプライチェーンの再構築において重要な役目を果たすことになるだろう。わが国の政府は最近、米国産の牛肉と豚肉に対する輸入規制の緩和を決めた。これは台湾と米国が経済分野で全面協力をするための重要な起点だ。これが台米の二国間貿易協定の扉を開くきっかけになるよう期待している」と述べた。

 
呉部長はまた、「台湾が民主主義を守るための最前線に立っていることは疑いようもない事実だ。台湾が直面している問題は、民主制度の存続に関わるものだ。世界の民主国家が手を携えて協力し、共通の価値を守るならば、最後は自由が勝利を得るに違いない」と述べた。
 
「Global Taiwan Institute(GTI)」はワシントンで初めて誕生した台湾研究を核心とするシンクタンク。2016年9月に設立され、今年で満4年を迎える。今年の年次総会は「US-Taiwan Relations:Building the Foundation for a Global Partnership(=米台関係:グローバルパートナーシップの基礎を築く)」をテーマに15日と16日の両日、グローバル協力、台湾海峡両岸関係、経済・貿易、安全保障問題などについて議論している。呉部長のほか、米下院のマイク・ギャラガー議員(共和党)、米国防総省でインド太平洋戦略を担うデビッド・ヘルビー国防次官補代行、米国在台協会(AIT)台北事務所のクリステンセン所長(=米国大使に相当)が講演を行った。

 

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