2024/05/05

Taiwan Today

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故宮博物院が老舗の菓子屋などと提携、レトロモダンの新たな生活を提案

2020/09/17
国立故宮博物院が老舗の菓子メーカー、お茶屋、筆メーカーと提携し、故宮博物院のネットショップでそれぞれの新商品を販売。レトロモダンの新たな生活を提案している。写真は「花漾緑豆糕」。(国立故宮博物院)
国立故宮博物院がいずれも台湾の老舗で、「台湾のオリジナルブランド」となっている菓子メーカー「李亭香餅店」、お茶屋の「有記名茶」、書道の筆や墨を専門に取り扱う「林三益筆墨専家」と提携、15日より故宮博物院のネットショップ「故宮精品網路商城」で、それぞれの新商品を予約販売している。お菓子を食べたり、お茶を飲んだり、文字を書いたりする日常生活の中で、レトロモダンの新しい魅力を味わってもらうのが狙い。
 
同ネットショップでは各ブランドの商品を3種類ずつ、合わせて9点販売することにしており、15日には第一弾として、「李亭香餅店」の「花漾緑豆糕」(緑豆ケーキ)、「有記名茶」の「龍団花球茶」(巾着袋に入ったティーバッグ)、「林三益筆墨専家」の「浪漫集字萬用臨帖毛筆文具組」(毛筆と墨汁、カードのセット)の予約が始まった。
 
●故宮×李亭香:百年続く老舗の台湾式お菓子
「台湾檨仔芒果酥」(マンゴーケーキ)は、国立故宮博物院が収蔵する清の時代の君主にあてた書状で、「檨仔」(マンゴー)を康熙帝に献上することが書かれていることから着想したもの。「花漾緑豆糕」は同じく収蔵品の【清 乾隆 銅胎画琺瑯花口蓋碗】にある花柄を「緑豆糕」を作る際に使用する伝統の型(モールド)に取り込んだ。
 
●故宮×有記名茶:百年続くお茶屋の深いお茶の味わい
「国宝奇種烏龍茶組」(ウーロン茶セット)は「有記名茶」が厳選した珍しいウーロン茶の香りで、故宮博物院の収蔵する国宝【宋 范寛 谿山行旅図】など絵画の味わいに応えたもの。「仕女有梗茶包meme」(ティーバッグ)は国宝の【明 仇英 漢宮春暁図】における人々の動きを題材にした。また国立故宮博物院のためだけのオリジナル商品、「茶梗茶驚喜包」(ティーバッグ)も。
 
●故宮×林三益筆墨専家:百年続く工芸品による手書きの温もり
「名家系列筆」(毛筆)は故宮博物院の収蔵する書道の名品【唐 懐素 自叙帖】、【北宋 蘇東坡書黄州寒食詩】などから着想し、当時使われたと考えられる様々な筆を開発した。
 
国立故宮博物院では、今回台湾北部・台北市の旧市街・大稲埕にある老舗の「李亭香餅店」、「有記名茶」、「林三益筆墨専家」と一緒にデザインプロダクトを開発することで、故宮博物院が収蔵する品々の魅力と台湾における地元産業とをしっかり結び付け、故宮博物院ならびに台湾の老舗ブランドの伝承と新たなムーブメントを共に生み出していくとしている。
 
 

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