新型コロナウイルスの勢いが止まらず日本での感染者が7万人を突破する中、台湾北部・台北市は先ごろ日本の宮城県からの要請に応じて感染防止物資を寄付し、感染症と戦う人々を支援した。宮城県は感謝の動画を特別に制作して公式フェイスブックで公開した。
台北市消防局によると、同市の柯文哲市長は今年4月22日、宮城県の村井嘉浩知事からアイソレーションガウンや検査用手袋などの提供を求める書簡を受け取った。村井知事はその中で、同県では今年2月29日に最初の感染者が確認されてから感染者が徐々に増え、県内の医療機関における感染予防物資の需要が一気に高まったことなどを説明し、感染対策への台北市の協力を要請した
台北市は物資の提供をただちに決め、検査用手袋3,000双とアイソレーションガウン1,500着を寄付、これらの物資は8月6日に宮城県に届いたという。宮城県はこれを受けて台北市に感謝するメッセージ動画を制作し、同県が中国語で県内の観光スポットや歴史を紹介する公式フェイスブック「日本東北宮城旅遊導覧」に投稿、台北市による力強い支援に感謝した。また、この動画では提供された物資が同県の感染症対策における拠点病院である東北大学病院に届けられたこと、ならびに病院側も貴重な物資を有効に活用しながら感染症の拡大防止に取り組んでいることなどが紹介された。