2024/05/05

Taiwan Today

政治

正副総統、李登輝元総統の告別礼拝に参列

2020/09/21
蔡英文総統は19日午前、私立真理大学(台湾北部・新北市淡水区)で開催された李登輝元総統の告別礼拝に参列し、李登輝元総統の逝去に対して哀悼の意を表した。(総統府)
蔡英文総統は19日午前、頼清徳副総統と共に、私立真理大学(台湾北部・新北市淡水区)で開催された李登輝元総統の告別礼拝に参列し、李登輝元総統の逝去に対して哀悼の意を表した。告別礼拝には日本から森喜朗元首相、米国務省のキース・クラック次官、駐台外交団長であるセントクリストファー・ネイビス連邦のジャスミン・エリゼ・ハギンス大使をはじめ、各国の外交使節代表が告別礼拝に参列し、李登輝元総統への敬意を示した。

蔡英文総統はこの礼拝で、「12年間の総統在任中、李登輝元総統は台湾の民主化、本土化の基礎を築いた。厳しい国際情勢にあって、台湾の人々を導き、実務外交を展開し、台湾と民主主義をイコールで結び、国際舞台に連れ出した。このため『ミスターデモクラシー』と呼ばれるようになった」と述べた。

また、「一生を台湾に捧げた李登輝元総統に思いを馳せると同時に、我々は台湾の前途がまさに自分たちの手中にあることを忘れてはならない。我々には李登輝元総統が残したものを受け継ぐ責任がある。我々にはあらゆる努力をして『台湾人に生まれた幸せ』を実現し、台湾の人々が子子孫孫に至るまで安心して暮らせる世の中を作る責任がある」と強調した。

蔡総統は続けて、李登輝元総統の精神がこれからも台湾に根付き、我々に寄り添い、そして我々の国家と人々がこれからも民主主義、自由、多様性、オープンといった道を歩き、そして世界のために貢献できるように導いてくれるよう願うと述べた。

この告別礼拝ではまた、日本台湾交流協会台北事務所(=台湾における日本大使館に相当)の泉裕泰代表(=大使に相当)が安倍晋三前首相から寄せられた弔辞を代読した。安倍前首相は「李登輝前総統が自由、民主主義、人権といった普遍的価値を台湾に根付かせ、日本と台湾の友好親善に多大な貢献をしたことに深い感謝と敬意を表す」とメッセージを送った。

また、チベット仏教の最高指導者であるダライ・ラマ14世は事前に録画していた動画を寄せ、李登輝元総統に対する思いと敬意を示した。ダライ・ラマ14世は、李登輝元総統が台湾の民主主義と自由、中華文化の保護に全力を尽くしていたことに触れ、李氏の精神の永遠の転生を願うと語った。
 

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