2024/04/30

Taiwan Today

政治

蔡総統、澎湖の空軍「天駒部隊」を視察

2020/09/23
蔡英文総統は22日午前、澎湖諸島に駐留する空軍「天駒部隊」を視察した。蔡総統は、空軍の兵士たちが自分の持ち場をしっかり守り、領空を保護していることに謝意を示し、兵士たちを激励した。(総統府)
中秋節(中秋の名月を愛でる日。旧暦8月15日)を10月1日に控え、蔡英文総統は22日午前、澎湖諸島に駐留する空軍「天駒部隊」を視察した。蔡総統は、空軍の兵士たちが自分の持ち場をしっかり守り、領空を保護していることに謝意を示した。また、「わが国の士官・兵士たちは、わが国の国土とこの地域の平和を守るための決意とその能力を持った最強のチームである」と強調した。
 
蔡総統は視察の祝辞で、「24時間体制で待機して領空を守る兵士たちがいるからこそ、何かあれば5分以内に緊急発進( スクランブル)を実施し、領空と国の安全を守ることができる」として、兵士たちに謝意を示した。
 
蔡総統はまた、「中国人民解放軍の軍用機による台湾周辺での連日の挑発は、この地域の平和を破壊する行為だ。これは澎湖で領空防衛の最前線にあたる兵士の負担を増やしている。しかし私は、日ごろから訓練を積んでいる空軍兵士たちであれば、必ずやこの重大な責務を果たすことができると信じている」と述べた。
 
蔡総統はこの視察で、領空防衛の警戒任務に当たる軍用機の操縦士からも、最近の中国軍用機への対応状況について聴取した。それを踏まえた上で蔡総統は、「三軍(陸海空三軍)の統帥(最高司令官)として私は国民に保証する。わが国の士官・兵士たちは、わが国の国土とこの地域の平和を守るための決意とその能力を持った最強のチームであることを」と述べた。

最近、中国の軍用機が頻繁に台湾南西の防空識別圏(ADIZ)に侵入し、一部は台湾海峡の中間線を越えて台湾側に侵入している。これについて中国・外交部の汪文斌報道官は21日、「台湾は中国にとって不可分の領土であり、台湾海峡に中間線など存在しない」と述べた。これに対して中華民国(台湾)外交部は、「中華民国(台湾)は一つの主権国家であり、中華民国政府はその領土において排他的な主権を持つ。これは否定できない事実であり、台湾海峡両岸の現状でもある」と反論した。
 
台湾と中国は海峡によって隔てられており、海峡中間線の存在は双方の当局にとって長年「暗黙の了解」となっていた。それはまた、軍事衝突を回避し、平和と安定という現状を維持するための象徴でもあった。中国・外交部の主張は、「一国両制度」を否定する香港版国家安全法と同じく、台湾海峡の現状を破壊しようとするものである。このため台湾の外交部は、「中国・外交部の主張に強く抗議し、あからさまな拡張主義を停止し、文明ある国際スタンダードへ回帰するよう要求する」と述べている。
 

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