2024/04/29

Taiwan Today

政治

欧州議会議員、中国による台湾海峡の現状破壊を強く懸念

2020/09/24
欧州議会外交委員会と「対中国関係代表団」が今月21日に開いた公聴会で、欧州議会の複数の議員が、中国の軍用機が頻繁に台湾海峡の中間線を超えて台湾側に入り、台湾海峡の緊張を高めていることは地域の安全を損なう挑発的行為であると強い懸念を示した。(外交部)
欧州議会外交委員会と「対中国関係代表団」が今月21日に開いた公聴会で、欧州議会の親台湾派グループの代表を務めるMichael Gahler議員(ドイツ)、「対中国関係代表団」の団長を務めるラインハルト・ビュティコファー議員(ドイツ)、Marketa Gregorova議員(チェコ)など欧州議会の重量級議員が、中国の軍用機が頻繁に台湾海峡の中間線を超えて台湾側に入り、台湾海峡の緊張を高めていることは地域の安全を損なう挑発的行為だとして強い懸念を示した。
 
とりわけMichael Gahler議員は、「台湾海峡両岸のいかなる変更あるいは発展も平和を前提に行われるべきであり、中国が戦闘機19機を出動させ、台湾の領空に侵入し(9月19日のこと)、台湾海峡の緊張を高めていることは、「一つの中国政策」を支持する欧州連合(EU)との関係を破壊するものだ」と強く非難した。ラインハルト・ビュティコファー議員は、「台湾海峡両岸が統一に向かうか否かに関わらず、いずれも平和的な方法で意志疎通を行うべきであり、台湾側の意向を無視すべきではない」と述べた。
 
このほかEUの外交部門、欧州対外行動庁(EEAS)のアジア太平洋総局長ギュンナー・ヴィーガンド氏は、「現在EUと台湾の関係は極めて良好で、多くの分野で協力関係を強化している。民主的で多様性を持つ台湾はEUにとって世界15番目の貿易パートナーである」と述べた。
 
こうした発言に対して中華民国(台湾)外交部はニュースリリースを発表し、欧州議会及び欧州対外行動庁の関係者が具体的行動によって台湾海峡の平和と安定を支持する立場を示したことについて謝意を表すと共に、中国政府は行動を自制し、台湾海峡の現状を変更する一方的な言動を控え、意見の相違は両岸の対話によって解決すべきだと改めて呼びかけた。
 
外交部はまた、「台湾海峡の平和と安定はこの地域のあらゆるステークホルダー(利害関係者)とも関わっている。『いわゆる海峡中間線というものは存在しない』とする北京当局の挑発的発言は台湾海峡の現状の一方的変更を企むものであり、国際社会の懸念を引き起こしている。わが国の政府は、EUを含む近い理念を持つパートナーとの協力関係を引き続き維持し、台湾海峡及びこの地域の安定と繁栄を守りたい」と述べている。

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