中華民国の建国109年を祝賀するため、外交部（日本の外務省に相当）は双十国慶節プロモーション動画『力を合わせ 前に進め台湾（Working Together To Lead Taiwan Forward）』を公開した。国際社会に対し、台湾の政治・経済の発展、新型コロナウイルス対策及び外交の成果を伝える内容となっている。
この動画は「国際社会と力を合わせ 新型コロナウイルスとの闘いに挑む」、「世界が支持する 民主体制のロールモデル」、「台湾、一丸となって前に進め」の3つの内容で構成されている。そのうち「国際社会と力を合わせ 新型コロナウイルスとの闘いに挑む」では、新型コロナウイルスの発生以来、台湾がタイムリー且つ効果的にウイルスの拡大を制御してきたことが、国際社会に広く評価されていることをアピールしている。また、台湾が感染症対策物資を国交樹立国や近い理念を持つ国々、助けを必要としている国々に無償提供する中で、「Taiwan Can Help（台湾がお手伝いできます）」、「Taiwan is Helping（台湾がお手伝いしています）」のスローガンを実践していることを伝えている。
「世界が支持する 民主体制のロールモデル」では、台湾で第15代正副総統選挙が無事に行われたこと、アフリカのエスワティニ王国の国王を含む国交樹立国の国家元首、米ホワイトハウスや国務省の政府高官らが祝賀のビデオメッセージを寄せたことなどが紹介されている。また、人権と自由を守るため、中国が香港で「香港国家安全法」の施行を決める中、台湾では香港からの移民や投資の受け入れを担う「香港サービス交流事務所」を正式に立ち上げ、香港の人々を支持し、協力するという中華民国政府の一貫した立場を示している。外交方面では、地に足を着けた「堅実外交」を推し進め、国交樹立国や近い理念を持つ国々とのパートナーシップを深化させている。動画では、こうした取り組みを伝えるため、昨年末の陳建仁前副総統のパラオ外遊など重要なシーンを紹介している。
「台湾、一丸となって前に進め」では、台湾のハイエンド医療テクノロジー、無人機、第5世代移動通信技術、情報セキュリティ産業、再生可能エネルギーなど「六大核心戦略産業」の発展の状況を伝え、中華民国政府が目指す「安定の中で成長を追求し、変化の中でチャンスを先取りする」という政策理念を実践していることを示している。
外交部では慣例に基づき、中国語版のほか、英語、日本語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語、イタリア語、アラビア語、ポルトガル語、インドネシア語、ベトナム語、タイ語の13言語の字幕版も作成。ダウンロードやシェアなどを歓迎している。リンクは以下のとおり。
2020年双十国慶節プロモーション動画「力を合わせ 前に進め台湾」日本語字幕版
フルバージョン：https://youtu.be/8OiAjrAuh9M