2024/05/04

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政治

世界的鳥類保護組織からの除名受け、中華民国野鳥学会が英語名を「Taiwan 」に

2020/09/26
台湾の鳥類保護団体・中華民国野鳥学会が25日、世界での識別度を高めるとして、団体の英語名を「Taiwan Wild Bird Federation(TWBF)」に改めることを決めた。写真は新たな団体ロゴ。(中華民国野鳥学会のフェイスブックより)
台湾の鳥類保護団体・中華民国野鳥学会が25日、世界での識別度を高めるとして、団体の英語名を「Chinese Wild Bird Federation(CWBF)」から「Taiwan Wild Bird Federation(TWBF)」に改めることを決めた。
 
中華民国野鳥学会は1996年、世界最大の鳥類保護組織であるバードライフ・インターナショナルに加盟。その後、中華民国政府は長期にわたってバードライフ・インターナショナルの様々な活動に資金を提供してきた。英語名称は当初の「R.O.C.(Republic of China=中華民国)」から「Chinese」に改称、さらに中国と混同される問題があったため「Wild Bird Federation Taiwan」に変更した。しかし2008年、バードライフ・インターナショナルが再び名称問題を持ち出し、「Chinese」に戻された。中国から圧力をかけられた可能性がある。
 
中華民国野鳥学会の呂翊維副秘書長(副事務局長)によると、同会は一貫して野生動物の保護団体であり政治的立場を表明したことは一度も無い。しかしさきごろバードライフ・インターナショナルから一方的に理不尽な政治的文書への署名を要求された。その文書は中華民国野鳥学会に、台湾独立を促進したり提唱したりしないことを約束するよう強いるもので同学会は署名を拒否。その結果、中華民国野鳥学会はバードライフ・インターナショナルから除名されることとなった。
 
呂翊維副秘書長は、先週、中華民国野鳥学会の会員大会で除名問題を討論し、英語名称の変更には内政部(日本の省レベル)の同意が不要なため、とりあえず同学会の英語名を改め、世界での識別度を高めることに決めたと説明した。
 
 

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