衛生福利部（日本の厚生労働省に類似）は8月28日、台湾の製薬会社である聯亜生技開発股份有限公司（United Biomedical, Inc.,Asia）から提出された新型コロナウイルス（COVID-19）ワクチン候補の第1相臨床試験計画を条件付きで認めた。同社は9月21日、前述の申請で不足していた技術性資料を追加提出し、衛生福利部の審査を通過した。
聯亜生技の新型コロナウイルスワクチン第1相臨床試験計画について審査する専門家会議は8月26日に行われた。この会議で専門家は、第１相臨床試験計画を条件付きで承認すると共に、同社に対して一部の技術性資料を追加提出するよう求めていた。聯亜生技は9月21日にこの資料を追加提出。財団法人医薬品査験中心が資料の閲覧審査を行い、9月24日に審査報告をまとめて衛生福利部食品薬物管理署（＝台湾FDA）に通知。衛生福利部の審査に通ったことから、聯亜生技は第１相臨床試験での被験者への実際のワクチン接種が可能となった。