蔡英文総統は27日午後、台湾が新型コロナウイルスの感染拡大に対抗する姿を記録したドキュメンタリー「武漢肺炎防疫紀録片」の発表と、ウイルス封じ込めに功績のあった人たちを称える式典に出席し、感染対策に努めた人たちに感謝、これらの人々のおかげで台湾は全世界で最も安全な場所になったと語った。
蔡総統はあいさつの中で、全世界が新型コロナウイルスによってダメージを受ける中、台湾が封じ込めに成功したことは世界の注目を集め高く評価されていると指摘、それは様々な分野での「防疫英雄」（感染対策に取り組んだ人たち）がそれぞれの場で身を捧げてくれたおかげだとし、全国民に代わってこの日の受賞者と全ての「防疫英雄」に最高の謝意と敬意を表した。
蔡総統は、感染対策では政府から民間まで、そして前線から後方支援までほぼ全ての業界がこの取り組みに全ての力を注ぎ、総動員で対応したとして、「このほぼ不可能な任務を皆でやり遂げたのだ」と強調。国民すべてが自主的に感染対策に協力したばかりでなく、様々なアイデアも発揮してくれたことで、政府と共に感染対策の効率と効果を高めることが出来たと感謝した。
そして蔡総統は、台湾が持つ科学技術、感染症対策の経験、民主社会としての情報の透明性といった強みを結集し、その力を最大限に発揮することで、国民の健康を守れるばかりでなく、他国を助けて世界に貢献することもできるとして、「これらの成果は台湾人全てにとっての共通の誇りだ」と強調した。
ドキュメンタリーについて蔡総統は、コロナウイルスに対抗した過程を映像で全て記録したもので、全ての台湾人にとって非常に貴重な映像記録だと述べ、王子懿監督及び制作に携わったスタッフたちに感謝した。