2024/05/09

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台湾文化センターとSNET台湾、動画「おうちで楽しもう 台湾の博物館」配信開始

2020/09/28
台北駐日経済文化代表処台湾文化センター(東京都港区虎ノ門)とSNET台湾(日本台湾修学旅行支援研究者ネットワーク)とのコラボで配信がスタートしたYoutube番組「おうちで楽しもう 台湾の博物館」。初回のナビゲーターは大妻女子大学の赤松美和子准教授が務めた。(文化部)
文化部の日本事務所に相当する台北駐日経済文化代表処台湾文化センター(東京都港区虎ノ門)は、修学旅行で台湾を訪れる日本の高校生の博物館参観を奨励するため、SNET台湾(日本台湾修学旅行支援研究者ネットワーク)とのコラボでYoutube番組「おうちで楽しもう 台湾の博物館」(全10回)の配信を開始した。日本の若者に家で動画を見ながら台湾の博物館に触れ、台湾の歴史や文化への認識を持ってもらうのが狙いだ。

台北駐日経済文化代表処(日本における中華民国大使館に相当)の謝長廷代表(大使に相当)は25日に台湾文化センターで開かれた動画発表会に出席した際、「2018年の統計によると、修学旅行のために海外を訪れた日本の高校生は約16万8,000人余りで、うち3分の1に当たる5万7,000人が台湾を訪れている。台湾は最も多くの人が選ぶ修学旅行の目的地だ。しかし、現在、日本の小中学校の教科書で台湾の歴史や文化を紹介する内容は非常に少ない。このため台湾への旅行は、一般の観光や夜市(ナイトマーケット)巡りに重点が置かれることが多い」と述べた。

こうした状況を踏まえて台湾文化センターは、台湾を目的地とする修学旅行の文化交流の効果を高めるため、台湾の博物館を紹介する全10回のシリーズ動画を作成。SNET台湾の協力を得て、これを今月25日から毎週1回のペースで配信することに決めた。25日に行われた動画発表会では、そのうち国立台湾博物館、国立故宮博物院、国家人権博物館を紹介する3つの動画が上映された。謝長廷代表は「自分が最も印象深いのは国家人権博物館だ。動画で出てきた法廷は自分が当時、『美麗島事件(=台湾の民主化に大きな影響を与えた事件)』の被告の弁護を行ったところだ。ここを参観する日本人も多くなってきていると聞いている。これは世界と共有する価値のある台湾の歴史だと思っている」と述べた。

台湾文化センターは、「日本の小中学校や高校の教科書で台湾の歴史を紹介する内容は極めて少なく、修学旅行で台湾を訪れる日本の生徒、さらには教師までも台湾に対する基礎知識が不足している。このため修学旅行の日程が物見遊山で終わることが多く、文化施設や博物館を参観することの重要性が軽視されている。より多くの日本の生徒たちに台湾の博物館を知ってもらい、ひいては台湾の歴史・文化への理解を深めてもらうため、SNET台湾と協力することになった」と説明している。

SNET台湾は、「新型コロナウイルス感染症の影響で、多くの学校が修学旅行の中止を迫られている。このタイミングで「おうちで楽しもう 台湾の博物館」シリーズの動画を公開することは、台湾に行けずに悶々とした気分でいる日本の方々に台湾へとつながる「どこでもドア」を提供するものになる。家にいながら台湾各地の博物館を訪ね、台湾文化への理解を深めてもらいたい」としている。
 
台北駐日経済文化代表処台湾文化センターYouTubeチャンネル

SNET台湾YouTubeチャンネル

 
 

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