2024/05/03

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政治

蔡総統、「就業ゴールドカード」取得の外国籍専門人材と会見

2020/09/29
蔡英文総統は28日午前、「就業金卡(就業ゴールドカード)」を取得した外国籍専門人員と会見した。就業ゴールドカードは台湾の各分野が必要とする特定の外国籍専門人員を対象に発行するもので、ついに発行枚数が1,000枚に達した。(総統府)
蔡英文総統は28日午前、台湾の各分野が必要とする特定の外国籍専門人員を対象に発行する「就業金卡(就業ゴールドカード)」の998枚から1,000枚目までを授与すると共に、すでに「就業ゴールドカード」を取得している一部の外国籍専門人員と会見した。「就業ゴールドカード」とは労働許可、居留ビザ、外国人居留証、再入国許可が一つになったもの。
 
台湾は2018年より「外国専業人材延攬及雇用法(=外国籍専門人材の誘致及び雇用に関する法律)」を施行し、「就業ゴールドカード」の発行をスタートした。これは、世界各地から台湾に関心を寄せる優秀な人材を引き付け、台湾で就職、投資、生活させるのに役立っている。
 
蔡総統は、台湾が発行する998枚目の「就業ゴールドカード」を米国出身のSeamon Chanさんに授与し、対台湾投資を通して台湾のスタートアップが国際市場に出て行けるよう協力して欲しいと述べた。また、999枚目の「就業ゴールドカード」はトルコ出身のMustafa Ozgur Baydarolさんに授与した。Mustafa Ozgur Baydarolさんは10項目の特許を有する最先端技術の発明家。さらに、記念すべき1,000枚目は米国出身のRodney Dean Morganさんに授与した。蔡総統は、Rodney Dean Morganさんが台湾に留まり、これからも半導体産業の発展に寄与することを歓迎した。
 
この授与式には、台湾が発行する1枚目の「就業ゴールドカード」を授与されたスティーブ・チェン(陳士駿)氏をはじめ、米シリコンバレーを含む世界各地から台湾にやってきて「就業ゴールドカード」を取得した外国籍専門人材数名が同席した。スティーブ・チェン氏は動画投稿サイト「YouTube」の創業者で、現在はスタートアップ事業に身を投じ、台湾の若者の起業と事業の発展に協力している。
 
蔡英文総統は、「これほど多くの優秀な外国人材が台湾にやって来ているということは、世界のサプライチェーンが再構築される中で、台湾にもチャンスがあふれていることを意味している。台湾は自由と民主主義を重視し、豊かで多様な文化を持つ。投資に適した安全な環境もある。多国籍人材が台湾の産業に加わることによって、台湾の国際化がさらに進み、グローバル競争のためのビジョンと能力が備わると信じている」と語った。
 
蔡総統はまた、昨年、独ミュンヘンに本部を置くウェブサイト「インターネイションズ(InterNations)」が実施する「エクスパット・インサイダー(Expat Insider)」で、台湾が「エクスパット(海外駐在員)」にとって「住みやすい海外居住地」の1位に選ばれたことに言及。「我々はもろ手を挙げて、世界各地の人材を歓迎していきたい」と述べた。
 

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