2024/05/03

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国立台湾美術館が台湾と日本の漫画美学を探究する特別展、12/6まで

2020/09/29
国立台湾美術館が台湾と日本のアニメ・漫画作品をサンプルとして、ネットワーク時代が漫画芸術や伝播にもたらす影響を探る「滲透次元壁-台日漫画美学当代芸術特展を開いている。(国立台湾美術館サイトより)
文化部(日本の省レベル)に属する国立台湾美術館(台湾中部・台中市)が26日から、「滲透次元壁-台日漫画美学当代芸術特展(TAIWAN-JAPAN COMIC AESTHETICS & CONTEMPORARY ART EXHIBITION)」を開いている。この特別展は、台湾と日本のアニメ・漫画作品をサンプルとし、ネットワーク時代の台頭が漫画芸術及び伝播にもたらす影響を探るもの。
 
国立台湾美術館の林志明館長によると、同美術館は美術館として初めて漫画をテーマとした特別展を開き、台湾と日本の漫画が互いに影響し合った点やその交流を整理する。また、座談会や国際的な学術フォーラム、専門家による解説とコンサートなども開き、アニメや漫画に対する理解を深めて探究する。
 
特別展は国立台南芸術大学(台湾南部・台南市)の羅禾淋助理教授(Assistant Professor)が企画しており、台日間の美学交流が強調されている。羅助理教授は、今回デジタルアートのクリエイターと漫画家たちが分野を超えてコラボレーションし、デジタル時代における漫画の将来性を語り合っていることを特に指摘している。
 
この特別展には台湾から28のグループもしくは個人、日本からは11のグループもしくは個人のアーティストが参加し、「個人」、「他者」、「大衆」の三者間の関連性を分析している。台湾からは、日本との合作でテレビ人形劇『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』を制作した霹靂国際多媒体や、漫画『霧社事件』の作者で映画『セデック・バレ』の美術指導及び顧問を担当した邱若龍氏などのアーティストが参加。日本からは『機動警察パトレイバー』のキャラクターデザインを担った高田明美氏、『科学忍者隊ガッチャマンⅡ』及び同『F』のキャラクターデザインに参与した天野喜孝氏、日本の芸術大学で教鞭をとる国際的なメディアアーティストの八谷和彦氏、安藤英由樹氏らが参加している。
 
「滲透次元壁-台日漫画美学当代芸術特展」は12月6日まで、国立台湾美術館の「数位芸術方舟」(デジアーク)で開催されている。開催期間中様々なイベントが行われる。詳細は同美術館の公式ウェブサイトもしくはフェイスブックを参照のこと。
 
 

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