2024/04/29

Taiwan Today

政治

「インド人留学生を企業のインド進出の尖兵に」、外交部による座談会で活発な交流

2020/11/27
企業がインド市場進出を目指す中、インド人留学生はその架け橋となる人材として注目されている。こうした留学生を生かすための座談会(写真)で企業と学生らが活発に交流した。(外交部)
外交部(日本の外務省に相当)からの委託を受けた中華民国台湾印度経貿協会(台印協会)が25日、外交部の施設である外交及び国際事務学院(台湾北部・台北市)において「台商前進印度的尖兵-在台的印度留学生如何発揮綜效(New Southbound Policy - Indians Students as Market Navigators)」座談会を開催した。これは「台商」(台湾資本ながら主に海外で活動する企業)がインドに進出する上で、台湾で学ぶインド人留学生にいかにして力を発揮させるかを話し合う活動。外交部の田中光政務次長(副大臣)、ならびにインドの大使館に相当する印度台北協会(India-Taipei Association)のGourangalal Das会長が招きに応じて出席し、あいさつを行った。約70人が出席して活発な議論と交流が行われた。
 
田政務次長は、今後も外交部はインドへの進出を計画する「台商」をサポートしていくとした上で、両国の言葉や文化を理解する優秀なインドの人材を広く募り、手を取り合って巨大なインド市場を開拓していくことで、台湾とインドに可能性があふれる現在のチャンスを生かして「ウィンーウィン」を目指そうと訴えた。
 
印度台北協会のGourangalal Das会長は「インドはチャンスの土地」だとする一方、インド人学生にとって台湾は夢を実現する機会に満ちていると指摘、両国政府の政策が同じ方向を目指しているほか互いを補うものであることを強調した。そしてGourangalal Das会長は、インド人学生は多元的な海外留学を求め、「台商」はインド市場進出を目指しているとして、互助互恵の関係が築けることに期待した。
 
台印協会の欧晋徳理事長は、座談会に台湾の企業と台湾で学ぶインド人留学生の代表たちが大勢参加したことを歓迎すると共に、インド人学生が台湾とインドにとって架け橋の役割を担ってくれるよう希望、これからも台湾の企業とインド人留学生が絆を深めるプラットフォームを提供していく考えを示した。
 
座談会は台印協会の副理事長で、中華民国(台湾)の駐インド大使も務めた翁文祺氏が司会を担当、インドの人材に関する事情に詳しい国立清華大学(台湾北部・新竹市)通識教育中心(一般教養センター)の王偉中教授、及び長年インドでビジネスを展開する車いすメーカー康揚輔具公司(Karma Medical)の胡国愷副総経理(副社長)が講演した。2人はそれぞれ学術界と「台商」の視点から、いかにしてインド人留学生を募り、将来「台商」がインドで成長するための人材資源となってもらうかについての経験を共有した。
 
座談会は全て英語で進行され、インド人留学生と講演者の対話も行われた。また、座談会の終わりにはインド料理もふるまわれ、会場に集まった「台商」とインド人留学生らが直接交流して互いのニーズの理解に努めたほか、職場や文化についての経験も伝え合った。
 
 

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