2024/04/27

Taiwan Today

政治

台仏が互いの青年に企業実習の機会を提供、経済と人材のネットワーク拡大図る

2020/11/27
台湾とフランスが制度として互いの青年に企業実習を行わせるVIEプロジェクトが始動。双方の経済と貿易、及び人材ネットワークの交流拡大につながることが期待されている。写真は記者会見の様子。(外交部)
外交部の曽厚仁政務次長(副大臣)とフランス在台協会(French Office in Taipei、フランスの大使館に相当)の代表であるJean-François Casabonne-Masonnave主任は26日午後、外交部において「台法青年企業国際実習(Volontaires Internationaux en Entrprise,VIE)計画」の始動記者会見を開催した。国際的視野とキャリアを広げられるこの青年実習交流プロジェクトの中で、台湾の青年たちはフランスにある優秀な企業で実習に参加し、フランスの文化や言語、フランス企業での職能、専門性から多くを学ぶことになる。一方、プロジェクトに参加するフランス企業は台湾の青年を受け入れることで、多元性と豊かな市場を手にすることとなり、双方の経済と貿易、及び人材ネットワークの交流拡大につながるという。なおプロジェクトは双方の事業であり、フランスの青年にも同様に台湾にある企業で実習する機会が与えられる。
 
曽政務次長はあいさつの中で、「VIEプロジェクトは大変優れた国際交流プロジェクトだ」とした上で、性質は海外研修ながら一般のボランティアとは異なり、18歳から36歳までの台湾とフランスの青年たちは出発前から受け入れ側の企業と実習内容や条件について話し合うことが出来ると指摘。曽政務次長は、これによって外国に着いてから手配するといった様々な不確実性を低減できるほか、台湾とフランスでの実習目標の達成とその効果をいっそう確保できるようになると説明した。またこのVIEプロジェクトは台湾とフランスの青年たちに最長2年間の実習経験を積ませるとのことで、いわば「ワーキングホリデー」のグレードアップバージョンだという。「ワーキングホリデー」とは、二国間の協定に基づき、青年が相手国で観光などの休暇を楽しみながら、滞在費の一部をまかなうため一定の就労が認められる制度のこと。
 
VIEは昨年6月、台湾とフランスが制度化されたプロジェクトとすることで合意、それぞれ100人の実習枠を設けて、台湾とフランスの青年たちにそれぞれフランス、台湾で企業実習を行わせることにした。その後、新型コロナウイルスの影響で執行に様々な課題が生まれていたが、フランス在台協会とプロジェクトに参加するフランスの企業6社が強力にサポートしたことでようやく第一歩を踏み出せる運びとなった。
 
台湾の人たちとVIEへの参加を検討する企業がプロジェクトについてより深く理解できるようにするため、外交部は公式ウェブサイトに「法国企業国際実習」(VIE)特設ページを開く予定。この特設ページには関連の情報、ならびに申請の流れを掲載することにしており、12月1日に公開するということ。
 
 

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