中央感染症指揮センター（新型コロナウイルス対策本部に相当）が29日、新型コロナウイルスの感染者が新たに3人見つかったと発表した。いずれもインドネシア人の出稼ぎ労働者で、海外で感染してから台湾にやって来たケースだという。
中央感染症指揮センターによると、今回見つかった感染者の状況は以下のとおり。
■40代女性（650例目）
11月14日に仕事のためインドネシアから来台して以降これまで症状は無く、27日に隔離期間満了前の検体採取を受けたところ29日に陽性が確定した。その後入院して隔離されている。来台してからの隔離期間中、人と接触していないため濃厚接触者はいない扱い。
■20代女性（651例目）
11月14日に仕事のためインドネシアから来台。集中隔離施設にいた24日に嗅覚異常の症状が現れたが、短時間で自覚症状も軽く、感染が疑われる他の症状も無かったため特に報告しなかった。その後27日に隔離期間満了前の検査を受けたところ29日に陽性が確定した。その後入院して隔離されている。感染可能とされる期間中、人と接触していないため濃厚接触者はいない扱い。
■30代女性（652例目）
11月14日に仕事のためインドネシアから来台して以降これまで症状は無く、27日に隔離期間満了前の検体採取を受けたところ29日に陽性が確定した。その後入院して隔離されている。来台してからの隔離期間中、人と接触していないため濃厚接触者はいない扱い。
中央感染症指揮センターの統計によると、これまでに新型コロナウイルス関連の通報は11万92件（うち10万8,312件は排除）で、そのうち実際に感染が確定したのは651人。内訳は、海外で感染してから台湾にやって来た人が559人、台湾で感染したとされる「本土病例」は55人。艦隊「磐石」での集団感染が36人、不明が1人。感染例番号の「530例目」はその後削除されて空き番号（欠番）となっている。感染が確定した人のうち7人が死亡、一方で565人が隔離を解除されている。現在入院して隔離されている感染者は79人。