2024/04/29

Taiwan Today

政治

台湾とイスラエル、ボランティア分野での交流・協力強化へ

2020/12/03
外交部の曹立傑常務次長(=事務次官。写真左)は1日、中華民国(台湾)とイスラエルのボランティア分野での交流・協力強化を目指す覚書の調印式を主催した。写真中央は台北イスラエル経済文化弁事処のOmer Caspi代表(=大使に相当)、右は衛生福利部の李麗芬政務次長。(外交部)
中華民国(台湾)外交部(日本の外務省に相当)の曹立傑常務次長(=事務次官)は1日、外交部本庁舎(台湾北部・台北市)において中華民国(台湾)とイスラエルのボランティア分野での交流・協力強化を目指す覚書の調印式を主催した。
 
台湾におけるイスラエルの代表機関に相当する台北イスラエル経済文化弁事処のOmer Caspi代表(=大使に相当)と、イスラエルにおける台湾の代表機関に相当する台北駐テルアビブ経済文化弁事処の張国葆代表(=大使に相当)がリモート調印を行った。
 
台湾側は衛生福利部(日本の厚労省に類似)の李麗芬政務次長(=副大臣)と教育部(日本の文科省に類似)青年発展署の王育群副署長、イスラエル側は労働・福祉省のアヴィグダー・カプラン(Avigdor Kaplan)局長、身体障害者センターの創設者であるDoron Almog将軍などが立ち会った。外交部で行われた調印式の会場には、近年イスラエルでボランティア活動を行った経験のある台湾の若者たちも招かれた。
 
曹常務次長は祝辞で、「若いボランティアたちは台湾で最も優れた民間大使だ」と称賛。また、台湾とイスラエルは近い理念を持っていると指摘した上で、各方面の努力によって覚書の調印に至ったことで、台湾とイスラエルの堅実な友好関係と、互恵的な関係に基づいた協力への決意を改めて確認できたと感謝した。また、衛生福利部の李政務次長は、台湾では来年、「志願服務法(=ボランティアサービス法)」の施行から満20年を迎えるとし、台湾とイスラエルがこの覚書に調印したことの意義は大きいと述べた。
 
台北イスラエル経済文化弁事処のOmer Caspi代表は祝辞で、台湾の政府が若者の海外ボランティアを積極的に支援していることを高く評価した上で、今後より多くの台湾の若者がイスラエルでボランティア活動に従事することを歓迎すると述べた。Caspi代表はこの調印式で、台湾の若手ボランティアたちに対し、感謝状を手渡した。
 
イスラエルの労働・福祉省が主務官庁として管理する「VOIS(イスラエル海外ボランティアプロジェクト)」は、世界45か国から年間約1,000人のボランティアを受け入れるプロジェクトだ。これらの海外ボランティアは、「VOIS」が斡旋するイスラエル内の社会福祉施設でボランティア活動を行う。台湾からの参加者はアジア屈指を誇り、草の根交流のパワーを見せつけている。
 
外交部は今回の覚書締結によって、ボランティア分野における双方の協力がより深化し、ひいては両国の友好関係の強化につながることを期待している。
 

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