2024/05/06

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政治

桃園MRT、スマート交通システム分野で表彰

2020/12/03
中華智慧運輸協会による2020スマート交通システム応用部門賞を受賞した桃園大衆捷運公司の劉坤億董事長(写真左)と鄭文燦桃園市長(写真右)。桃園市は今後も市民に優れた交通サービスの提供に努めると意気込む。(桃園捷運公司提供、中央社)
台湾北部・桃園市の鄭文燦市長は、2日に行われた市政会議において、桃園メトロ(MRT)を運営する桃園大衆捷運公司が「2020スマート交通システム応用部門賞」を獲得したことを発表した。鄭文燦市長は、今後、桃園MRT空港線も5G(第 5 世代移動通信システム)対象エリアに組み込まれ、国内外の観光客が台湾の発展をさらに実感できるよう努めるとの意気込みを述べた。
 
鄭文燦市長はまた、「桃園MRT空港線は、桃園にとって第一番目のMRT路線。桃園大衆捷運公司が同賞を獲得したことは市がスマート交通システムを推進している成果の表れだ。市は現在、市内の桃園国際野球場、台湾高速鉄路(台湾新幹線、略称:高鉄)の桃園駅付近の青埔、桃園市のイノベーションハブ、虎頭山創新園区などで5Gに関連したシステムを推進している。さらに交通部(日本の国土交通省に類似)鉄道局と共同で、『5Gスマートレール鉄道計画』を推進し、市民により優れた交通サービスを提供できるよう努めている」と説明した。
 
運営する桃園MRT空港線が開通して4年目を迎えた桃園大衆捷運公司は、スマート技術を活用して研究した「車両占有検知システム(Train Occupancy Detection System,TODS)」を導入して、定時運行率を向上させ、異常時の調整時間の短縮を実現したことが評価され、スマートモビリティを推進する中華智慧運輸協会(ITS)による2020スマート交通システム応用部門賞の獲得につながったとした。
 
桃園大衆捷運公司によると、このシステムは、スマート技術を利用した画像認識を導入し、人間が見るのと同じようにシミュレートすることで、列車の位置、車輌の種類、運転モードなどを解析して、リアルタイムで運行情報を把握できるという。もし列車に異常事態が発生すれば、即座に運転指令所のスタッフへ警告が伝えられ、初期段階のうちにシステム異常を解決することが可能で、正常運転を維持できるようになっている。

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