2024/05/06

Taiwan Today

政治

蔡総統、米国立法交流評議会の「リーダーシップでの国際的な先駆者賞」受ける

2020/12/04
蔡英文総統が米国立法交流評議会(ALEC)の「リーダーシップでの国際的な先駆者賞」を受賞。蔡総統はビデオメッセージで、台湾の民主的で自由な生活方式を守っていくと強調した。写真はビデオメッセージを収録する蔡総統。(総統府サイトより)
蔡英文総統が4日午前7時過ぎ(米東部時間3日午後6時過ぎ)、米国立法交流評議会(ALEC)より、「International Pioneer Award for Leadership」(リーダーシップでの国際的な先駆者賞)を受賞した。賞はALECの事務局長でミシシッピ州議会下院の議長でもあるPhilip Gunn氏によって授与された。この賞はALECが2006年に創設し、その年にはイギリスのマーガレット・サッチャー元首相に贈られている。国の指導者がこの賞を受けるのはサッチャー元首相に続いて蔡英文総統が2人目。
 
蔡総統は授賞式にビデオメッセージで参加し、総統としてこれからも台湾の民主的で自由なライフスタイルを維持し守っていく考えを強調した。蔡総統はまた、台湾にとって二番目に大きい貿易パートナーで安全保障上最も重要な友人である米国と二国間貿易協定(BTA)を結び、経済貿易面での両国の緊密なパートナーシップをいっそう深めていくほか、手を取り合って世界の民主と自由を守っていけるよう希望した。
 
以下、ビデオメッセージの要約。
 
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台湾の人々を代表して「International Pioneer Award for Leadership」を受賞出来たことを大変光栄に思う。
 
総統である私の職責は台湾の民主的で自由なライフスタイルを維持し守っていくことだ。私が台湾海峡両岸関係の平和と安定を目指すことを止めることは永遠に無い。また、台湾の安全保障でいかなる妥協をすることも無い。過去4年、我々の国防予算は過去最高を更新し続けている。戦力の向上に向けて絶えず投資することで周囲からの脅威に適切に対応してきた。我々はまた、フェイクニュースや海外からの悪意に満ちた破壊行動と全力で戦い、台湾の人々が自信を持って勇敢に課題に向き合い、未来へとまい進できるようにしてきた。
 
台湾は貿易に依存する国である。我々は貿易パートナーとの経済貿易分野での関係強化に努めなければならない。このため我々にとって二番目に大きい貿易パートナーであり、さらに安全保障上最も重要な友人である米国との二国間貿易協定の締結交渉進展を強く希望している。米国の党派を超えた上院議員50名と、下院議員160名あまりが米国と台湾との二国間貿易協定締結を支持していることに感謝したい。この協定は経済貿易面での両国の緊密な関係をさらに深めるほか、米国が台湾を支持する力もいっそう強めるだろう。
 
2021年を展望する時、台湾と米国のパートナーシップにはまだ大きく発展する可能性があると感じている。米国立法交流評議会の台湾に対する長年の友情に心から感謝する。我々はこれからも手を携えて世界の民主と自由を守っていけると信じている。
 
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米国立法交流評議会(ALEC)は1973年に設立。会員は主に全米各州の州議会議員と民間企業の関係者で、米国最大の州議会議員団体。2018年には米国と台湾の政府高官、全官僚の相互訪問を奨励する「台湾旅行法」を支持する立場を示し、2019年には「台湾関係法」制定40周年を記念して米国の台湾に対する約束を改めて表明するなど、近年の年次総会では度々台湾を支持する決議を行っている。今年は米国が台湾と二国間貿易協定を結ぶことを支持する決議を行うと共に、米国政府に1日も早く台湾とこの協定を締結するよう呼びかけた。
 
「台湾関係法」は米国の国内法で、米国が台湾に防衛用の兵器を提供すること、そして台湾の人々の安全と社会、経済の制度を脅かすいかなる武力行使もしくは強制的な方式にも対抗しうる防衛力を台湾が維持できるようにすることなどが定められている。
 
 

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