中央感染症指揮センター（新型コロナウイルス対策本部）が23日、タイの中部で市中感染が激増していること、ブータンの首都で市中感染が広がっていること、ならびにオーストラリアのシドニー北部でクラスターが発生したことを受け、同日からタイ、ブータン、オーストラリアに対する感染症警戒レベルを「低リスク」（新型コロナウイルスへの感染リスクが「低レベル」）から「中低リスク」（同感染リスクが「中低レベル」）に引き上げた。
同センターによると、【感染リスクが「低レベル」とされている国と地域】と【感染リスクが「中低レベル」とされている国と地域】の最新のリストは以下のとおり。
【感染リスクが「低レベル」とされている国と地域】
ニュージーランド、マカオ、パラオ、フィジー、ブルネイ、ラオス、ナウル、東ティモール、モーリシャス、ベトナム、マーシャル諸島、シンガポール、カンボジア
【感染リスクが「中低レベル」とされている国と地域】
タイ、ブータン、オーストラリア
また同センターはこの日、新たに6人の感染者（感染番号772～777）が確認されたと発表した。いずれも海外で感染して台湾にやって来たケース。これにより台湾で感染が確認されたのは累計で776人となった。「感染番号530」はその後排除され、欠番となっている。感染者のうち7人が死亡した一方で635人が隔離を解除されている。現在入院して隔離されている感染者は134人。
なお、同センターは22日、海外からの持ち込みではなく、台湾で感染したとされる「本土病例」1人（感染番号771）を確認したと発表した。「本土病例」は56人目。同センターは23日、この感染者に関連して特定された濃厚接触者173人は全員核酸検査（PCR検査）を終えており、そのうち170人は陰性で、残りの3人は結果を待っている状態だと説明した。この「本土病例」（感染番号771）は20日に発表された感染者（感染番号765）から感染したとみられている。「感染番号765」は航空機の外国人パイロット。この航空機に関するクラスター調査全体では、関係者97人のうち95人の検査が終わっており、そのうち89人は陰性、3人（感染番号765、766、771）が陽性で3人は検査の結果待ち。残りの2人はこれから検査が行われるということ。