2024/04/29

Taiwan Today

政治

コロナ対応の医師など2人が新たに感染、封じ込めのため勤務先の病院などを調査

2021/01/13
台湾で新型コロナウイルスに感染した人が新たに2人見つかった。感染者に対応していた医師ならびに同居する看護師で、政府は接触者への検査と同病院での感染対策を強化している。(衛生福利部疾病管制署のフェイスブックより)
中央感染症指揮センター(新型コロナウイルス対策本部)は12日、新型コロナウイルスの感染者が新たに2人見つかったことを発表した。30代の男性(感染番号838)と20代の女性(同839)でいずれも中華民国籍。海外からの持ち込みではなく、台湾で感染したとされる域内感染「本土病例」に分類される。
 
同センターによれば、30代の男性は台湾北部の某病院の医師で、コロナ感染者に対応していた。1月8日から咳と発熱の症状が相次ぎ、10日に検査を行ったところ翌11日に陽性と判定され、12日に感染が確定された。20代の女性は同医師と同居している同病院の看護師だが、これまで感染者との接触はなく、感染者に対応したこともないという。1月9日より咳、発熱の症状が現れた。11日に30代男性の接触者として行った検査で陽性と判定され、12日に感染が確定された。
 
中央感染症指揮センターではこの30代男性に関する病院での接触者464人を特定、検査の結果全員陰性だった。コミュニティ(病院外)での接触者は56人を特定。そのうち14人は検査が完了、1人が陽性(感染者番号839の女性)で13人は検査結果待ち。残りの42人は検査を行っているところだという。
 
同センターの説明によれば、11日午後に同病院から報告を受けるとただちに衛生福利部疾病管制署(=台湾CDC)の感染症専門医師とスタッフによる立ち入り調査を手配、同時に専門家諮問チームの張上淳召集人も同病院に入って調査を指揮した。なお、11日夜と12日に会議を開き、感染状況と感染防止策について議論した結果、この病院に対して以下の措置をとることを決定した。
 
同病院では新たな入院患者を受け入れない。
 
1、医療や看護に関わる接触者39人を「居家隔離」(自宅や指定された場所での自主隔離)とする。
2、同病院の外来窓口及び救急窓口は正常な業務を行う。
3、見舞いは全て取り消し。受診する患者の付添人は1人しか認めない。また、付添人は「実名制」で身分を明らかにすること。
4、関連の患者は個室に移し、隔離して14日間経過を観察する。
5、同病院のスタッフ全員が3日後にあらためて検査を受ける。
 
 

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