2024/05/05

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三星安農渓畔のラクウショウ並木、コロナでライトアップ活動中止に

2021/01/27
宜蘭県三星郷で近年人気の「落羽松」(ラクウショウ)の並木(写真)では旧正月期間中のライトアップが計画されていたが、新型コロナウイルスの感染対策のためライトアップは中止となった。(自由時報より)
台湾北東部・宜蘭県三星郷の安農渓畔にある「落羽松」(ラクウショウ)の並木はその美しい景色で近年人気を呼ぶようになった。三星郷公所(役場)ではより多くの行楽客を引き付けようと、旧正月期間中、ここをライトアップしてロマンチックな夜景を演出する計画だったが、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、李志鏞郷長が26日、ライトアップ活動の中止を宣言した。
 
この並木があるのは安農渓の中流域に位置する田心橋のそば。安農渓の治水工事で早くに植えられたラクウショウ200本が今では鬱蒼とした林に成長。遠くの山と近くの川が重なってユニークな魅力が生まれている。近年、SNSのチェックインスポットの「秘境」として人気が高まり、郷公所では旧正月休みから元宵節(旧暦の1月15日。今年は2月26日)までライトを設置して新たな観光スポットに育てる考えだった。
 
三星郷公所では今年、100万台湾元(約366万日本円)あまりを投じてライトを設置、旧正月(今年は2月12日)前の2月5日から元宵節翌日の27日までライトアップして「秘境の夜景」としてのムードを演出する予定で、ライトアップされる区間は300メートル以上のはずだった。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大が続いていることに加えて、政府が地方自治体に対して感染対策を徹底するよう求める通達も出ていることから、李郷長は活動中止という苦渋の決断をせざるを得なかった。地元の農家たちによるバザールも中止に。ただ街頭での装飾は計画どおりに保ち、短い時間に多くの人が集中することで感染リスクが高まるのを防ぐ。
 
李志鏞郷長は、同郷公所としては引き続き人々の行楽を奨励すると強調、旧正月休みの間、感染予防に関する規定を守り、マスクを着用してソーシャルディスタンスを保っていれば同郷のラクウショウ並木を散策することは可能だとアピールしている。
 
なお、著名なランタンアーティストの王昱仁さんが三星郷公所のために制作したかわいらしい牛のランタンは、同郷の特産品である「三星葱」(三星ネギ)から音を取って「聡仔」と名付けられた。標準中国語の発音では「葱」と聡明の「聡」は同じ。26日より三星郷図書館の外に展示されており、訪れた人はここでSNSでのチェックインをしたり、写真を撮ったり出来るという。
 
 

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