アメリカの航空宇宙局(NASA)の火星探査車「パーサヴィアランス(Perseverance)」が先日、火星への着陸に成功した。史上初となる火星ヘリコプター「インジェニュイティ(Ingenuity)」を搭載している。台湾もこの壮大なプロジェクトの一翼を担っている。探査車を遠隔操縦するエンジニアである厳正さんと、探査車設計に参加した劉登凱さんはいずれも台湾出身だからだ。蔡英文総統も21日、フェイスブックに「科学分野における台湾の実力は、全世界の人類に寄与するものだ。人類が未知の世界を探るプロセスに、台湾が欠席するわけにはいかない!」と書き込んだ。
蔡英文総統はフェイスブックを通して、「最近、米NASAの火星探査車『パーサヴィアランス』が火星着陸に成功し、生命体の痕跡を探すというミッションを遂行するというビッグニュースが海外で話題になっている。『パーサヴィアランス』は小型の無人ヘリコプターを搭載している。これは人類が初めて火星に送り込む無人ヘリコプターだ。この『パーサヴィアランス』に関わる科学者チームには台湾人も含まれている」、「探査車を遠隔操縦するのはエンジニアの厳正博士だ。地球上でプログラムを作成してコマンドを実行することで、火星上の『パーサヴィアランス』を操縦するのだ。探査車設計に参加した劉登凱博士も台湾出身だ」と紹介した。
蔡総統はまた、「我々はこれからも衛星の国産化を進め、国際社会と足並みをそろえ、航空宇宙産業の発展を支援したい。厳正博士が言うように、航空宇宙技術の開発に携わりたいと思う若い人たちには『パーサヴィアランス(=忍耐力や不屈の精神という意味を持つ)』と同じように、困難をいとわず、失敗を恐れないで欲しい。私は、人類が未知の世界を探るプロセスに、台湾が欠席するわけにはいかないと考えている」と続けた。