2024/05/03

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許智彦監督の実写VR映画『Home』が日本初のVR国際映画祭でグランプリ受賞

2021/02/24
VR映画に特化した日本初の国際映画祭「ビヨンド・ザ・フレーム・フェスティバル」で、台湾の許智彦(HSU Chih-Yen)監督による『舊家(Home)』がグランプリを獲得した。写真は『舊家』の一場面。(高雄市電影館提供、自由時報より)
日本で初めてVR(仮想現実)映画に特化した国際映画祭「ビヨンド・ザ・フレーム・フェスティバル(Beyond the Frame Festival」がこのほど受賞作品のリストを公表、グランプリに台湾の許智彦(HSU Chih-Yen)監督による『舊家(Home)』が選ばれた。
 
『舊家』は高雄市電影館(台湾南部・高雄市)とVR映像制作会社のFunique VR Studioによる共同製作映画で、許智彦監督がメガホンを取った。作品は現在、高雄市の「VR体感劇院」で上映中。「ビヨンド・ザ・フレーム・フェスティバル」は今年が初開催。初めてのコンペティション部門では日本の著名な映画監督、園子温氏が審査員の1人を担当した。同映画祭は全てオンラインで行われた。
 
園子温氏は、『舊家』は「VR映画はアニメかCGで表現するしかない」という印象を打ち破ったと指摘、「実写でのVRがこれほど人を引き付けられるとは思わなかった。観ている間、自分はどっぷり作品の中に没入していた。ラストで家族たちが帰り、残されたおばあちゃんが一人テレビの前に座っている。あの場面、あの瞬間、自分は痛切につらく感じた」と話した。
 
日本の観客に向けてオンラインでコメントした許智彦監督は、極めてプライベートな作品である『舊家』が審査員に評価されたことは不思議で、最初はただ祖母の目を通して実家の様子を記録しておきたいと考えただけだったと明かしつつ、作品を通じて日本の映画ファンと交流出来ることになりとてもうれしいと語った。
 
 

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