2024/04/28

Taiwan Today

政治

蔡総統、台湾先住民族と228事件に関するシンポ出席

2021/02/26
総統府直属の歴史研究機関である国史館は25日、台北市内で台湾先住民族と228事件に関するシンポジウム「原住民族与二二八学術研討会」を開催した。写真はこのシンポジウムに出席し、あいさつの言葉を述べる蔡英文総統。(総統府サイトより)
蔡英文総統は25日午前、台湾先住民族と228事件に関するシンポジウム「原住民族与二二八学術研討会」に出席した。228事件とは1947年に国民政府が、第二次世界大戦以前から台湾で暮らしていた人たちを武力で弾圧した事件。
 
蔡総統は冒頭のあいさつで、「今月28日の日曜日は『二二八和平紀念日(=平和記念日)』だ。最近開催されたいくつかの記念イベントでも、これまでより深く、より多様なアプローチから台湾先住民族の観点が取り入れられていた。国史館(訳注:総統府直属の歴史研究機関)が開催するこのシンポジウムでも、いくつかの報告のタイトルは1947年時点におけるさまざまな先住民族の、あるいはさまざまな地域に住む先住民族たちの、228事件に対する反応を横断的に取り上げたものとなっている」と述べた。
 
蔡総統はまた、「それぞれのエスニック・グループが持つ228事件に関する記憶に人々が耳を傾け、目にすることで、移行期の正義における『歴史の真相の追求』を本当の意味で達成することができる。また、歴史と謙虚に向き合うことで、民主化された台湾は同じ轍を踏まないだけでなく、未来に対して希望をいだき続けることができる」と語った。
 
蔡総統はさらに、国史館、台湾文献館、二二八事件紀念基金会が228事件の歴史の真相をつまびらかにする近年の過程において、多様なエスニック・グループの歴史観点を取り入れてきたことに感謝した。そして、こうした人々の努力があったからこそ、政府は公式見解として、「228事件の歴史はもはやタブーではなく、228事件で先住民族の視点が軽視されることは二度とない」とはっきり言えるようになったと述べた。
 

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