2024/05/05

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政治

台南の学生が作った「消防」テーマのランタン500個、日本で展示へ

2021/03/04
台南市消防局第七大隊は「消防」をテーマにしたランタン絵付けコンテストで展示したランタン1,000個のうち500個を日本の群馬県に送ることを決めた。写真は台南市消防局第七大隊中正分隊の庁舎外壁に展示された無数のランタン。(台南市消防局提供、自由時報)
台湾南部・台南市の台南市消防局第七大隊は今年、市内にある文化遺産での火災予防や市民の防災意識向上につなげるため、武廟(台南市中西区にある関帝廟)が祀る火の神様「火徳星君」の神像を神輿に載せて市内を練り歩いて火災予防を呼びかけたり、「消防」をテーマにしたランタン絵付けコンテストを開催するなどしている。台南市新聞処と消防局第七大隊はこのほど、このイベントで展示したランタンのうち500個を日本の群馬県に送ることを明らかにした。
 
絵付けコンテストに参加したランタンは1000個近くに上る。台南市の学校に通う生徒や教師たちが、台南市内にある文化遺産の火災予防啓発や、消防活動、災害救助、消防車や消防機材などをテーマに絵付けしたもの。消防局第七大隊中正分隊や武廟で展示し、今年1月19日の「消防節(=消防の日)」に台南市の黄偉哲市長や台南市消防局の李明峯局長が参加して点灯式を行った。また、武廟が祀る火の神様「火徳星君」の神像を神輿に載せ、消防隊員らが市内を練り歩く儀式を行い、疫病退散と市民の無病息災、消防隊員の無事故などを祈願した。
 
中正分隊と武廟では旧正月から元宵節(旧暦1月15日。今年は新暦2月26日)までの前後約60日間にわたってこれらのランタンを展示。大勢の人々が足を運び、台南市の美しい夜景スポットとなっていた。これに注目したのが日本の群馬県みなかみ町の職員として台南市に派遣されている阿部真行さんだった。阿部さんが仲介役となり、これらのランタンのうち500個を群馬県で展示する話しがまとまった。
 
消防局第七大隊の黄輝林隊長によると、消防局が台南の学生たちが絵付けした「消防」ランタンを日本に送るのは初めてのこと。台湾にとっても初めての「消防」ランタン交流となる。黄隊長は、この活動を通して台南市民、消防隊員、感染症対策に取り組む人々の幸福と平和を願う精神を群馬県に届けると共に、互いの認識を深め、台日間の友好の架け橋にしたいと願っている。また、コロナ収束後、機会があれば消防と安全をテーマにした都市間の実質的な交流につなげ、今後の協力について模索することも検討中だという。
 

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