2024/05/03

Taiwan Today

政治

蔡総統、米代表団との会見で台米関係の強化に期待

2021/04/16
蔡英文総統(右)は15日午前、バイデン米大統領の「盟友」として知られる民主党のクリス・ドッド元上院議員(左)、ジョージ・W・ブッシュ政権で国務副長官を務めたアーミテージ氏、オバマ政権で国務副長官を務めたスタインバーグ氏、国務省東アジア太平洋局台湾調整部のDan Biers部長の一行と総統府で会見した。(総統府)
蔡英文総統は15日午前、バイデン米大統領の「盟友」として知られる民主党のクリス・ドッド元上院議員、ジョージ・W・ブッシュ政権で国務副長官を務めたアーミテージ氏、オバマ政権で国務副長官を務めたスタインバーグ氏、国務省東アジア太平洋局台湾調整部のDan Biers部長の一行と総統府で会見した。蔡総統は、双方が一丸となって努力し、今後もパートナー関係の強化に取り組み、より多くの成果を生み出したいと期待を寄せた。
 
蔡総統はまず、一行の訪台を歓迎し、「これはバイデン政権発足以来、初の代表団の訪台であり、今後もパートナー関係の深化に取り組む台米双方の姿勢を示すものだ」と述べた。
 
蔡総統はまた、バイデン大統領の就任後も台米関係はこれまで通り安定した発展を遂げていると指摘。その具体例として、アントニー・ブリンケン国務長官、オースティン国防長官がそれぞれ公式な場で、米国の台湾への支持が盤石であると発言していることを挙げた。
 
今月9日には米国務省が、台湾の政府関係者との接触規制を緩和する新指針を発表した。また、台湾と米国は今年3月、沿岸警備に関する作業部会を設置するためのMOU(覚書)に調印した。蔡総統はこれらに言及した上で、「いずれも台米関係の実質的な進展を意味するもの」と述べた。
 
蔡総統はその上で、「サプライチェーンの安全、5G(第5世代移動通信システム)関連技術、インフラ建設などの方面において台米双方はすでに緊密な協力関係を築き上げている。今後、台米貿易投資枠組み協定(TIFA)の締結に向けた話し合いを早急に再開し、経済・貿易分野のパートナー関係をさらに強化できるよう願っている」と述べた。
 
蔡総統は最後に、バイデン政権が台湾海峡の平和と安定の重要性を繰り返して説いていることに感謝した。また最近の台湾周辺海域及び空域における中国軍の軍事活動活発化は、インド太平洋地域の現状を変えるばかりか、地域の平和と安定に脅威を与えることになると訴えた。
 
これに対してクリス・ドッド元上院議員は、「台米関係はこれまでになく強固なものになっている。台米は厚みのある経済的連結を共有しているだけでなく、同様に民主主義という価値観に強くこだわっており、しかも、非常に重要な安全保障上のパートナーでもある。今回超党派の代表団が台湾を訪れることになったのは、台米関係に対する米国の約束を台湾に伝えて欲しいという、私の古い友人であるバイデン大統領から頼まれたからだ」と述べた。
 
ドッド元上院議員はまた、「バイデン政権は台米間の既存の強固な経済的連結をさらに深化させたいと願っている。今月9日に国務省が台湾の政府関係者との接触規制を緩和する新指針を発表した。新指針は、米国の政府関係者と台湾のカウンターパートとの交流・往来を明確且つ強く奨励するものだ」と説明した。
 

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