2024/05/03

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台東・池上郷が梅狩りツアーで農家の人手不足解消

2021/04/16
台東の梅の農地面積は680ヘクタール、そのうち50ヘクタールを池上郷が占めている。台湾では干した梅のほか、干さずにそのままお茶や酒に浸けた梅がお茶うけとして人気だ。(中央社)

台湾では梅の収穫がピークを迎え始めているが、梅づくりの農園では、梅を収穫する人手不足に悩まされる時期でもある。そこで、台湾南東部・台東県池上郷農会(日本の農業協同組合に相当)は、梅狩りツアーを展開し、梅収穫の人手不足を解消するだけでなく、梅の付加価値も高める狙いだ。

池上郷農会によると、台東に植えられた梅の農地面積は、680ヘクタールでそのうち50ヘクタールを池上郷が占めている。天候の影響から今年の梅は小ぶりで、さらに人手不足の問題も抱える農家では、収穫がスムーズに進まないことを憂慮している。そこで池上郷農会は今年、梅農家の問題解決を図るため、梅狩りツアーを企画した。

池上郷農会は、「梅狩りツアーを発表したところ、多くの旅行代理店から問い合わせを受けた。ツアーでは、観光客が梅農家の収穫を手伝うだけでなく、梅漬け体験などもできる。このツアーは、梅農家の人手不足解消を間接的に助けることができると同時に、梅に関連したビジネスチャンスの創出にもつながる」との意気込みを述べた。

旅行代理店でツアーガイドとして勤務する鍾さんによると、近年の台湾観光客からは自然に触れることができるツアーが人気を呼んでいるという。台東は美しい山や川の観光地として名高く、自然にちなんだ観光ツアーに最適な場といえる。鍾さんはさらに、梅狩り体験は大人から子供まで楽しめるので、多くの人を呼び込むことができ、梅農家が観光果樹園として発展できる可能性もあると期待を寄せている。

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