2024/04/30

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「クリエイティブエキスポ台湾」に国立故宮博物院が「いやしの雑貨店」を出店

2021/04/22
国立故宮博物院が台湾のクリエイティブ産業の祭典「クリエイティブエキスポ台湾」に「いやしの雑貨店」(写真)を出店、人気のグッズ200種あまりを特別価格で販売している。(国立故宮博物院サイトより)
文化部(日本の省レベル)が主催し、台湾設計研究院(TDRI)が実施する「台湾文博会」(以下、「クリエイティブエキスポ台湾」)は台湾におけるクリエイティブ産業の祭典。今年は台湾北部・台北市内の華山文化クリエイティブパーク(華山1914文化創意産業園区)、松山文化クリエイティブパーク(松山文創園区)、エキスポドーム(花博公園争艶館)の三会場で25日まで開かれている。そのうち松山文化クリエイティブパークでは国立故宮博物院が同博物院で開催中の「貨郎図」特別展のテーマに合わせ、レトロな「故宮療癒雑貨店」(故宮 いやしの雑貨店)を期間限定で出店、人気のグッズ200種あまりを「クリエイティブエキスポ」限定の割引価格で販売している。
 
「貨郎」は古代に天秤棒や手押し車で様々な商品を売り歩いていた人たちのことで、さながら縮小版の「移動雑貨店」のような存在だった。今回、故宮博物院は「クリエイティブエキスポ」に一度では見切れないほどの人気グッズをそろえ、かつての「貨郎」のように買い物の楽しさと幸福感を届けている。
 
ビジネスパーソンがオフィスで使うのに人気のアイデアたっぷりの小物のほか、「癒し系」の新商品「天后香水」は故宮博物院が100年の歴史を持つ老舗ブランド「明星花露水」とコラボレーションしたもの。故宮博物院のうち道教の女神「媽祖」が描かれた唯一の収蔵品である「天后安瀾」から着想しており、「天后」(媽祖のこと)によるご加護と平安を祈る意味が込められている。
 
また「八吉祥刺繍平安符」は、同博物院が収蔵する国宝級の文物「龍蔵経」の要素を取り入れたもの。「龍蔵経」とは清の時代に書かれたチベット伝来の仏教法典で同博物院が収蔵する泥金写本のこと。「八吉祥刺繍平安符」を持っていれば常に小型の「龍蔵経」を身に付けていることになり、身の安全が守られるという意味合いがある。
 
「クリエイティブエキスポ」の会場ではこれらのグッズを一割引きで販売。さらに単一で価格が1,000台湾元(約3,800日本円)以上の商品を購入した場合、毎日40人限定でスクラッチくじがプレゼントされる。このくじでは故宮博物院の人気グッズや「クリエイティブエキスポ」限定の「故宮文物尪仔標」(毎日10個)が当たるという。「尪仔標」は日本の「めんこ」に類似した玩具。故宮博物院では、1人でも多くの人が「故宮療癒雑貨店」を訪れて、レトロで懐かしい雰囲気を味わってほしいとしている。
 
 

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