台湾最南端・屏東県屏東市の千禧公園でいま、ゴールデンシャワー・ツリーが黄色い花を一斉に咲かせている。日本語ではナンバンサイカチ(中国語では「阿勃勒」)というこの樹木は、満開になると黄色い花がシャワーのように垂れ下がって咲くことからゴールデンシャワーとも呼ばれる。公園を散歩しながら、あるいは一休みしながら花を眺めることが出来るため、多くの人が足を止めて写真を撮影している。
台湾では毎年5~6月になると、ゴールデンシャワー・ツリーが一斉に花開く。枝垂れ咲く黄色い花が、そよ風を受けてひらひらと舞い落ちる様子は、まさに「黄金のシャワー」と形容するにふさわしい。散った黄色い花が絨毯のように広がる地面をのんびり歩くのも幻想的で美しい。
屏東県で最も良く知られたゴールデンシャワー・ツリーの開花スポットと言えば「栄民之家」や「麟洛運動公園」などがあるが、今年は新型コロナウイルス感染症予防のため、「栄民之家」は必ずしも一般開放されていない。また、「麟洛運動公園」は改修工事のため、美しかったゴールデンシャワー・ツリーも姿を消してしまった。幸いにも千禧公園にはまだゴールデンシャワー・ツリーが多く栽培されており、美しい景観を守り続けている。ここは散歩したり、一休みしながら花を観賞したりするのにもってこいのスポットだ。
しかし、千禧公園のゴールデンシャワー・ツリーはまだ樹齢が若い。このため花の密度もそれほど高くはない。あと数年もすれば、樹木がいまよりもっと立派に育ち、黄金色の並木道を作り出すだろうと期待されている。
このほか、国立屏東大学のキャンパスにもゴールデンシャワー・ツリーが整然と並んでおり、満開になると非常に美しい光景を見せる。こちらも必見だ。