2024/05/06

Taiwan Today

政治

科技部が女性の研究主宰者の出産と子育てを支援、育児にやさしい学術環境整備へ

2021/05/06
科技部が女性研究者の出産や子育てにやさしい環境づくりに努め、研究者たちがそれぞれの力を十分に発揮できるよう後押しする。(科技部サイトより)
科技部(日本の省レベル)が女性の職能強化を四つの面からさらに進め、女性研究者(科学)が力を十分に発揮できるよう後押しする。四つの面とは、やさしい環境、組織的メカニズム、科学普及活動、異分野連携。科技部では、すでに執行が認可されている研究計画の主宰者であり、なおかつ医師による診断で妊娠が確認されてから子どもが3歳になるまでの間にある女性が、関連の証明書類を取得した上で研究に必要なマンパワーを申請出来るようにする制度を今年5月から実施する。また、科技部の研究計画に携わっていない女性研究者も年一回に限り、研究計画をいつでも提出して審査を受けられるようにし、優れた計画には補助を行う。
 
科技部は同部による補助の下、国内で開催される国際学術セミナーに関する規定の中で、実際のニーズに応じて託児費用を支給することを定めており、参会者が安心して学術交流に専念出来るようにすることで学術界での家庭にやさしい環境及び文化の確立を図っている。また、科技部と科技部に属するサイエンスパークでも公共の教育保育サービスを31クラス開設して合計809人の託児・保育を行うことにしている。内訳は科技部が2クラスで、職員の2歳から6歳までの子女と孫50人が対象。今年8月に募集する予定。サイエンスパークには29クラス設けて759人を受け入れる計画。募集は2022年8月が予定されている。科技部は職員の子育てにやさしい職場環境を率先して提供することで学術界がこれに続くよう促し、学術研究機関と共同でやさしい職場環境を築いていくとしている。
 
これらの措置以外にも科技部は、過去に産休あるいは育児休暇を申請したことのある人を対象とした、妊娠回数に応じた研究成果の認定期間の再延長、ならびに出産や家庭内ケアで科学研究から長く離れていた女性研究者に対する特例補助を行っている。最近ではまた、各分野の女性によるワーキングチームも設立。科技部ではこれら様々な支援策を並行して進めることで、台湾の研究者がジェンダーの違いにかかわらず、その専門能力を十分に発揮し、科学技術全体の発展に向けた力を高められるよう期待している。
 
 

ランキング

新着