2024/05/06

Taiwan Today

政治

外交部、WHO定める「国際医療従事者年」に呼応して短編動画を制作

2021/05/07
中華民国(台湾)外交部は6日、実話をもとにした短編動画『生命的守護者(邦題:いのちを守る 医療従事者)』を発表した。動画はWHOが定める「国際医療従事者年(2021年)」に呼応し、最前線で働く医療従事者たちへの敬意を示すものとなっている。写真はTaiwan Today日本語版フェイスブックに掲載された動画のスクリーンショット。(外交部)
世界保健機関(WHO)の第74回年次総会(WHA)が今月24日から6月1日までオンラインで開催される。中華民国(台湾)外交部(日本の外務省に相当)は6日、コロナ禍においても海外から300名余りの患者を受け入れてきた台湾の取り組みを国際社会に知ってもらい、世界の公衆衛生システムへの参加を希望する台湾のメッセージを伝えるため、短編動画『生命的守護者(邦題:いのちを守る 医療従事者)』を発表した。WHOは2021年を「国際医療従事者年 (the International Year of Health and Care Workers)」と定めている。動画はこれに呼応し、最前線で働く医療従事者たちへの敬意を示すものとなっている。
 
この短編動画で取り上げられているのは2019年11月、生後わずか6週間で白血病と診断された恒恒(ホンホン)くんを連れ、家族全員で台湾にやってきたマレーシア人夫婦。ホンホンくんはその後、台湾で造血幹細胞移植を受け、健康を取り戻した。世界各国で新型コロナウイルスが猛威を振るっていたころ、この夫婦は台湾にいたほうが安全だと判断し、台湾に1年3か月余り滞在。ホンホンくんの回復を待ってマレーシアに帰国した。
 
治療のため台湾にやってきたホンホンくんは、台中栄民総医院に転院して治療を受けることになった。万分の一にも満たない可能性に賭け、ドナーからさい帯血の提供を受け、造血幹細胞を移植することに成功した。台湾の医療スタッフの諦めない気持ちと努力によって、ホンホンくんの人生は「いろどり豊かな冒険」へと生まれ変わった。この実話は、台湾の医療レベルの高さを示すのみならず、新型コロナウイルスの抑え込みにいち早く成功し、他国の国民に対する医療援助を積極的に行っている台湾の現状を伝えるものとなっている。
 
外交部は英語字幕版のほか、日本語、スペイン語、ポルトガル語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、ベトナム語、タイ語、インドネシア語などの外国語字幕版も制作。全世界へ向けて一斉公開した。この動画は外交部が運営する動画サイト「潮台湾(Trending Taiwan)」のYouTubeチャンネル、「潮台湾」のフェイスブックページツイッター、外交部のフェイスブックインスタグラムツイッターなどで見ることが出来る。外交部は視聴及びシェアを歓迎するとしている。

 

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