2024/05/03

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政治

蔡英文総統、高雄駅旧駅舎再移築イベント「高雄驛起飛座落儀式」に出席

2021/09/27
蔡英文総統は26日午前、高雄駅旧駅舎が19年ぶりにもとの場所に戻ってきたことを祝賀するイベント「高雄驛起飛座落儀式」に出席した。日本統治時代の晩年に竣工した高雄駅旧駅舎は、和洋折衷の建築様式「帝冠様式(ていかんようしき)」で知られる。(総統府)
蔡英文総統は26日午前、台湾南部・高雄市で行われた高雄駅旧駅舎(1941年竣工)再移築イベント「高雄驛起飛座落儀式」に出席した。和洋折衷の建築様式「帝冠様式(ていかんようしき)」で知られる高雄駅旧駅舎は、鉄道の地下化工事に伴い、19年前の2002年に移築工事(曳家)を実施。移築後、旧駅舎は資料館「高雄願景館」として再活用されていた。鉄道の地下化工事が完了し、今年4月には中博高架橋が撤去されたことから、今度は旧駅舎をもとの場所に再移築させる作業が行われていた。「高雄驛起飛座落儀式」は、旧駅舎が19年ぶりにもとの場所に戻ってきたことを祝賀するイベント。
 
蔡総統は祝辞で、「旧駅舎がもとの場所に戻ってきたことは、さまざまな記憶を呼び起こさせるものだ。同時に、この19年間の高雄の転換と進歩を思い出させてくれた」と述べた。蔡総統はまた、いままさに対日外交に努力し、この場に居合わせることができない台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表(駐日大使に相当)に言及し、「さまざまな意見がある中で、当時高雄市長だった謝長廷氏が鉄道の地下化と都市の再開発を実施すると同時に、高雄の人々にとって特別な意義を持つこの旧駅舎の保存にこだわったことは先見の明のあることだった」、「そのおかげで鉄道の地下化実現後も、こうして旧駅舎が当時の場所に立つ姿を見ることができた」と述べ、謝長廷氏の当時の英断に感謝した。
 
蔡総統はまた、高雄市の交通網の充実には多くの人々の努力があったとして感謝した。蔡総統は、「謝代表が(市長時代に)高雄MRTを建設し、(監察院の)陳菊院長がその後10数年にわたって市長を務め、非常に素晴らしい基礎を築き上げた。高雄市のさまざまな建設は、陳菊院長の市長在任中にその基礎が作られたものだ。とりわけ鉄道の地下化の推進に努力し、縦横無尽の交通網を整備した。これらはすべてこの都市のためであり、この都市にさらに多くの建設と誇りをもたらした」と述べた。
 
蔡総統は「都市の建設には、この都市を愛する人々がバトンを渡しながら努力し続けることが必要だ。それでこそ時間の経過に伴い、目に見えた成果を上げることができるのだ。これは高雄の人々が陳其邁市長に寄せる期待でもあると信じている」と述べた。
 
蔡総統はまた、「きょう、私たちは『高雄願景館』となった旧駅舎がもとの位置に戻ってきた姿を見届けた。私は同時に、すべての高雄の人々に伝えたい。私たちの世代が、この都市のためにどのようなビジョンを実現しようとしているのかを。今年2月、私は『亜洲新湾区5G AIoTイノベーションパーク』の供用開始を宣言した。先ほど陳其邁市長から聞いたが、仁宝電脳(コンパル・エレクトロニクス)や緯創資通(ウィストロン)など13社が、すでに同パークと契約や協力意向書を交わしているという。今後、5G、IoT、自動運転などの先端技術を通して、競争の潜在力を持った産業が高雄に根を下ろすことになるだろう」と述べた。
 
蔡総統は最後に、「高雄はこの19年間、重工業を中心とした都市からの転換を遂げ、現在ではハイテク産業を中心としたスマートシティに向けて大きくまい進している。中央政府と地方自治体が一緒になって努力を続ければ、高雄はますます良くなり、ますます繁栄すると信じているし、私たちはそうする決意をしている」と強調した。
 
このイベントには蔡総統のほか、監察院の陳菊院長、総統府の葉菊蘭資政、交通部(日本の国土交通省に類似)の王国材部長(=大臣)、高雄市の陳其邁市長、日本台湾交流協会台北事務所の泉裕泰代表(=日本の駐台大使に相当)、日本台湾交流協会高雄事務所の加藤英次所長(=日本の駐台総領事に相当)、米国在台協会高雄事務所のMason Yu所長(=米国の駐台総領事に相当)、管碧玲立法委員(=国会議員)、李昆沢立法委員、許智傑立法委員、邱志偉立法委員らが出席した。また、台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表がビデオメッセージで祝辞を寄せ、日本からリモートでイベントに参加した。
 

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