謝長廷駐日代表が18日、日本の小池百合子東京都知事を表敬訪問し、台湾の企業からの「返礼」マスク10万枚を手渡した。謝駐日代表は自身のフェイスブックに、東京都における感染者数が減少を続けていることから小池知事の表情もずっと明るく、会話が弾んだと投稿した。
今年台湾で新型コロナウイルスのワクチンが緊急に必要になったのを受けて日本はこれに素早く対応、6月に第一陣のワクチン124万回分を台湾に無償提供した。謝駐日代表によると、台湾北部・桃園市にある不織布メーカーの易廷企業有限公司はこれに感謝しようと「返礼」のマスク124万枚を特別に製造。このマスクは駐日代表処が間に入り、先月すでに日本の各地方の市町村に寄付された。18日に東京都に寄付された10万枚は同社が新たに作ったもの。
小池都知事を表敬訪問した謝駐日代表は、台湾と日本が災害時に助け合うことで「善のサイクル」を生み出していることに言及。1999年に台湾中部で「921大地震」が起きた時には当時国会議員だった小池都知事が台中市（台湾中部）に駆けつけて調整役となり、日本からのプレハブ仮設住宅1,000棟寄付につなげたことを説明、「これは台日間で近年行われている災害救助の助け合いの始まりだった」と述べた。
謝駐日代表はまた、昨年李登輝元総統が死去した際、小池都知事が台北駐日経済文化代表処を自ら弔問に訪れたこと、また今年の夏には苦労の末、東京オリンピックを実現したこと、そして東京都が駐日代表処の職員にワクチン集団接種の機会を与えてくれたことなどを挙げて感謝した。謝駐日代表と小池都知事との面会には東京都のたきぐち学都議会議員も同席した。