2024/04/28

Taiwan Today

政治

台英経済貿易対話会議開催、経済的パートナーシップをさらにレベルアップ

2021/10/19
第24回台湾・イギリス経済貿易対話会議が18日、テレビ会議形式で行われ、経済貿易分野での双方のパートナーシップをいっそう深めるための方策について踏み込んだ議論を行った。写真は会議の様子。左から経済部の陳正祺政務次長とイギリス国際貿易省のPenny Mordaunt担当大臣。(経済部サイトより)
第24回台湾・イギリス経済貿易対話会議(Taiwan-UK Trade Talks)が18日、テレビ会議形式で行われ、経済部(日本の経済産業省に相当)の陳正祺政務次長(副大臣)とイギリス国際貿易省のPenny Mordaunt新任担当大臣(Minister of State at the Department for International Trade)が議長を担当、経済貿易分野での双方のパートナーシップをいっそう深めるための方策について踏み込んだ議論を行った。なお、イギリスの担当大臣は、閣内大臣である国際貿易大臣とは異なる。
 
今回の会議で双方はエネルギー、農産物、医薬品、金融サービス、ビジネスと人材の連結、教育及び科学技術などでの協力について話し合った。会議ではイギリス側から、インダストリー4.0、洋上風力発電、スマートシティ、スマート製造、半導体などの分野で台湾との提携強化を望む強い意向が示された。
 
あいさつの中で陳政務次長は、台湾にとってイギリスはヨーロッパでの重要な経済貿易パートナーであることを強調した上で、経済貿易対話会議をプラットフォームにして絶えず提携や関心を持つ議題について議論することで、双方の経済貿易関係はすでに多くの重要な進展を見せていると説明、双方はこうした機会を逃さず、経済面でのパートナーシップをいっそうレベルアップすべきだと主張した。
 
一方、Mordaunt担当大臣は、双方は農業、洋上風力発電、製薬、金融サービスなど様々な分野で建設的な議論を行っていると評価。イギリスと台湾との貿易関係は強固で、台湾はイギリスにとってアジアで重要な市場の一つであり、イギリスの台湾におけるビジネスチャンスも増え続けていると期待した。Mordaunt担当大臣はそして、洋上風力発電の分野でイギリスの企業が専門知識を共有して台湾のエネルギー変革をサポートしていることを歓迎、今年7月に行われた「台湾・イギリス エネルギー対話」でも浮体式洋上風力発電施設に関する提携をまとめることが出来たと指摘した。

財政部関務署(日本の財務省関税局に相当)の統計によると、イギリスは台湾にとってヨーロッパで三番目に大きい貿易パートナー。今年1月から9月までの貿易額は46億5,800万米ドルに達している。台湾の企業の対イギリス投資は今年8月までで約32億4,200万米ドル。一方、イギリス企業の台湾に対する投資額は約107億2,400万米ドルで、ヨーロッパの国ではオランダに次ぐ規模になっている。
 
 

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