2024/04/28

Taiwan Today

政治

台湾とバチカン、寝袋寄贈で移民・難民支援

2021/10/20
カリタス・イタリアのFrancesco Soddu理事(左から2人目)は、台湾のバチカンに対する度重なる支援に深い謝意を表し、在バチカン中華民国大使館の李世明大使(右から2人目)は、台湾の救済活動によって善意の輪が広がるよう願った。(中華民国在バチカン大使館提供、中央社)

台湾は再び、バチカンと協力して、移民・難民の救済に乗り出した。中華民国在バチカン大使館は19日、台湾製寝袋300枚を教皇庁人間開発省・難民移民局とカトリック系社会救援活動団体のカリタス・イタリアへ寄贈した。これは、台湾は具体的な行動をもって、ローマ教皇が常に思いやる弱者への救済を支援するものだ。

カリタス・イタリアのFrancesco Soddu理事は、台湾がローマ教皇の回勅「FRATELLI TUTTI(兄弟の皆さん)」の最高の実践者だと絶賛した。Francesco Soddu理事は、自身が身につけていた聖母マリアのネックレスを外して、在バチカン中華民国大使館の李世明大使の首にかけ、在バチカン大使館が台湾の政府の代表として行った貧困にあえぐ人々への一連の救済活動が、美談として広く伝えられていると感動をあらわにした。Francesco Soddu理事はさらに、聖母の大いなる愛を象徴するネックレスにふさわしい新たな持ち主が見つかったことを喜んだ。

これを受けて李世明大使は、「新型コロナウイルスの影響により、移民や難民の生活はより厳しくになっている。教皇は繰り返し恵まれない人々への援助を呼びかけている。そのような中、台湾の一連の救済活動が、人々の善意を引き出すきっかけとなり、さらに多くの人々が共に弱者を支援するようになることを望んでいる。台湾は今後も、人道支援に取り組む教皇庁やカリタスと協力し、国際社会において台湾が常に率先して人道支援を行っていることを示していきたい」と意気込みを語った。

Francesco Soddu理事はまた、寒い冬を迎える時に、台湾から寄贈された寝袋は難民・移民にとって時宜にかなった支援になると述べた。新型コロナウイルスの爆発的な感染拡大にあった時期、台湾が在バチカン大使館を通じて、イタリア司教団へ15万枚のマスクを寄贈したことに言及したFrancesco Soddu理事は、これまで受けた恩恵を、すべての教会が非常に感謝していると強調した。

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