2024/05/19

Taiwan Today

政治

蔡総統がベリーズのブリセーニョ首相と会談、「経済関係はますます緊密に」

2022/03/10
蔡英文総統が9日、訪台したベリーズのブリセーニョ首相と会談。蔡総統は、経済貿易面での両国のパートナーシップはますます緊密になるとし、さらなる協力と交流に期待した。写真は会談した(右から)蔡総統とブリセーニョ首相。(総統府サイトより)
中華民国(台湾)と正式な外交関係を持つベリーズのジョン・ブリセーニョ(John Briceño)首相夫妻ら代表団が台湾を訪問している。蔡英文総統は9日午前、栄誉礼で一行を歓迎したのに続いて頼清徳副総統と共にブリセーニョ首相と会談した。蔡総統は席上、「台湾・ベリーズ経済協力協定」が今年1月に発効したことで、互いの優遇関税と投資保障の待遇を通して両国の経済貿易面でのパートナーシップはますます緊密化するとの見方を示すと共に、今後より多くの協力と交流を行えることにも期待を寄せた。
 
蔡総統はあいさつの中で、2018年に自身がベリーズを訪問した時のことに触れ、「台湾街(TAIWAN STREET)」(台湾通り)を歩いたことをよく覚えており、ベリーズの人々の情熱と美しい風景が印象的でとてもなつかしく感じると語った。そしてこのほどブリセーニョ氏が初めて首相として訪台してくれたことは、両国の関係をいっそう深め、より多くの協力と交流を促進すると評価した。
 
蔡総統は、ここ数年ベリーズはブリセーニョ首相指導の下、世界のサプライチェーン再構築に伴うチャンスを逃さず貿易を拡大し、経済的に素晴らしい成果を挙げていると称えると共に、台湾とベリーズが経済貿易分野での関係を引き続き深化させられるよう期待。また、今年1月に「台湾・ベリーズ経済協力協定」が発効したことで、互いの優遇関税や投資保障の待遇を通じて両国の経済的なパートナーシップはますます緊密になるだろうと強調した。
 
蔡総統は、全世界が新型コロナウイルスからの復活段階にある中、ベリーズとこれからも手を取り合って協力し、各種プロジェクトを推進していく考えを表明、感染対策やポストコロナ時代の経済立て直し、女性のエンパワーメント強化などの取り組みで豊かな成果を挙げられることを願った。蔡総統はさらにブリセーニョ首相夫人(Rossana Briceño女史)について、台湾がベリーズで進める「女性のエンパワーメントプロジェクト」に参加してくれているのみならず、今回は「家族と子どもたちの発展」特使(Special Envoy for the Development of Families and Children)として台湾を訪問し、女性と子どもたちの権益の面での両国の連携をさらに推し進めてくれたと感謝した。
 
蔡総統は、すべての交流は相互理解と協力の強化につながると強調、1カ月あまり前に頼副総統とブリセーニョ首相がホンジュラスの大統領就任式に出席した機会を利用して会談したこと、今回ブリセーニョ首相が訪台し、台湾北部の台北市のみならず台南市も訪れて台湾南部の風情を感じてくれたことを挙げて、「両国の友情はまさにこのように一歩一歩積み重なっている。これからの台湾とベリーズとの交流がますます密接になっていくよう期待する」と述べた。
 
ブリセーニョ首相は蔡総統に続いて行ったあいさつの中で、台湾とベリーズが33年にわたって育んできた友情は既存の基礎の下、これからも深まっていくと述べた。ブリセーニョ首相は、双方の関係の基礎は両国共通の価値であり、それは民主、法治、自決(自らの意志による決定)、人権、人民を中心とした国の発展などだとした上で、最も重要なことはベリーズ国民が台湾の人々、台湾の人々の自主権、台湾が周辺諸国と平和に共存し、国際組織に参加する権利を支持していることだと語った。
 
 

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