2024/05/03

Taiwan Today

政治

王経済部長がスウェーデンの議員らと会談、経済パートナー関係の深化推進を支持

2022/04/12
王美花経済部長が11日、「スウェーデン国会議員協会及び欧州議会議員合同訪問団」の一行10人と面会し、スウェーデンとの間で様々な分野での交流と協力を進めていく考えを伝えた。写真は経済部。(自由時報より)
経済部(日本の経済産業省に相当)の王美花部長(大臣)が11日、台湾-スウェーデン国会議員協会のBoriana Åberg代表率いる「台湾-瑞典国会議員協会及欧州議会議員聯合訪団」(台湾-スウェーデン国会議員協会及び欧州議会議員合同訪問団)の一行10人と面会した。コロナ禍の収まらない中での訪台であり、王経済部長は一行に歓迎の意と敬意を示すと共に、双方が共に民主の価値を重視していることを踏まえ、経済貿易面でスウェーデンと様々な分野での交流と協力を進めていく考えを伝えた。
 
Boriana Åberg代表は、スウェーデンと台湾は同じ民主の理念を堅持しており、経済交流ならびにパートナーとしての関係を深めていくことが可能だとした上で、台湾の国際組織参加に喜んで協力すると強調した。王経済部長はこれに感謝すると共に、スウェーデンの国会議員のように台湾を応援する声が世界により多くあったならば台湾の国際組織参加にプラスになろうと期待した。
 
訪問団のメンバーは台湾の経済と貿易に大いに関心を寄せており次々と質問。まずロシアによるウクライナ侵攻が台湾の産業、経済、レアメタル及びエネルギーにもたらす影響についての説明を求めた。これに対して王経済部長は、ロシアによる攻撃が始まってから台湾はただちに米国及び欧州連合(EU)と同じ側に立ってその軍事侵攻に反対する立場を表明したとした上で、台湾のレアメタルの輸入先は主にインドネシアであること、ロシアからの天然ガス購入契約は3月で終了しており再契約していないこと、台湾のエネルギーでロシアに依存する割合が低いことを指摘して、軍事侵攻が台湾にもたらす影響は大きくないと説明した。
 
王経済部長と訪問団一行は台湾の経済成長、輸出、半導体(全世界に向けた自動車用半導体の増産)、電気自動車(台湾のデルタエレクトロニクス社による電気自動車充電システムはスウェーデンのボルボ社のサプライチェーンに加わっている)、エネルギー供給、再生可能エネルギー、原子力発電所の廃止(2025年に原発ゼロの予定)、労働力供給、「台商」(台湾資本ながら主に海外で活動する企業)の台湾回帰(サーバーなどハイエンド製品の生産拠点を台湾に移動)などについて幅広く踏み込んだ意見交換を行った。
 
双方は台湾とスウェーデンの経済貿易面及び産業面での連携を強化することで一致。会談は活発な意思疎通と和やかなムードの中で行われた。
 
 

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