2024/05/02

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政治

抗原検査キットの「実名制販売」、きょうからスタート

2022/04/28
中央感染症指揮センター(新型コロナウイルス対策本部)は28日より、家庭用抗原検査キットの「実名制販売」を開始した。国が買い上げた抗原検査キットを一律価格で販売することで、より多くの人々に検査キットが行きわたるようにするのが狙い。写真は28日早朝から薬局前に列を作る人々。台北市士林区にて。(中央社)
オミクロン株の市中感染が急速に拡大する中、家庭用の抗原検査キットの需要が急増している。中央感染症指揮センター(新型コロナウイルス対策本部)はきょう(28日)より、家庭用抗原検査キットの「実名制販売」を開始することを決めた。国が買い上げた抗原検査キットを一律価格で販売することで、より多くの人々に検査キットが行きわたるようにするのが狙い。また、これによって市販の検査キットの販売価格を抑え、感染症拡大の抑制と、人々の健康権(健康に生きる権利)の確保につなげたい考え。抗原検査キットの「実名制販売」の重点は以下のとおり。
 
一、販売方式:保険薬局や一部の衛生所(=保健所)での販売となった「医療用マスク実名制販売第1版(1.0)」と同様
二、販売場所:台湾全土にある4,909か所の健康保険特約薬局及び山間部にある58か所の衛生所
三、販売対象:全民健康保険証/居留証の保有者(年齢問わず誰でも購入可)
四、購入できる回数:1期ごと、1つの身分証番号につき1回限り(代理購入可)。状況を見て次期の販売日程を発表する。1セット5個入り、1個当たりの価格は100台湾元(約437日本円)
五、販売価格:1人当たり1セット(5個入り)、計500台湾元(約2,185日本円)。医療用医薬品のため返品・交換不可
六、分散購入:「医療用マスク実名制販売第1版(1.0)」と同様、身分証番号の末尾の数字に応じて、購入できる曜日を分散する。末尾の数字が奇数の場合は月曜日・水曜日・金曜日に、偶数の場合は火曜日・木曜日・土曜日に、日曜日は奇数偶数共に購入できる。
七、販売個数:5,000万個以上。延べ1,000万人分に相当
八、販売情報の検索:衛生福利部中央健康保険署、衛生福利部食品薬物管理署(=台湾FDA)、中華民国薬師公会全国聯合会(=薬剤師の同業者組合)の公式サイト
 
なお、2020年2月6日にスタートした「医療用マスク実名制販売第1版(1.0)」は実施から2年余りが経過し、当初の目的を達成したことから、4月30日をもって原則終了とする(多くの薬局が抗原検査キットの「実名制販売」に転じる)。5月1日以降、「実名制販売」の医療用マスクを購入したい場合は、全国145か所の薬局でのみ購入することが可能となる。取り扱い薬局のリストは衛生福利部食品薬物管理署のサイトで検索することができる。
 

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