2024/04/29

Taiwan Today

政治

船型試験のナショナルチーム発足、「艦艇の国産化にとって重要な一環」

2022/06/22
海洋委員会(=海洋行政を担う省庁)を主務官庁とする国家海洋研究院は21日、台湾南部・高雄市にある高雄軟体科技園区(=高雄ソフトウエア・テクノロジーパーク)で船型試験のナショナルチームを発足した。(総統府)
海洋委員会(=海洋行政を担う省庁)を主務官庁とする国家海洋研究院は21日、台湾南部・高雄市にある高雄軟体科技園区(=高雄ソフトウエア・テクノロジーパーク)で船型試験のナショナルチームを発足した。船型試験とは、模型船を使って実船の性能を推定するための試験のこと。発足大会には蔡英文総統、海洋委員会の李仲威主任委員(=大臣に相当)、行政院(=内閣)の張景森政務委員(=無任所大臣)が出席した。
 
蔡総統は、「国艦国造(=艦艇の国産化)を進める過程において船型試験は非常に重要な一環だ。ナショナルチームの誕生は、造船にとって最も重要な船型試験の部分を台湾に残すという決意の表れだ」として歓迎した。
 
蔡総統はまた、「高雄は台湾にとって海洋都市の首都であり、台湾の造船産業の発展にとって重要な拠点となっている。中央政府と地方自治体は力を合わせ、高雄の造船産業の発展を全力で支持している」とし、こうした中で船型試験のナショナルチームが高雄で誕生したことは格別な意義を持つものだと述べた。
 
海洋委員会の李仲威主任委員によると、台湾の造船は設計及び建造方面ですでに高いレベルと規模に達しているものの、船型試験については強化が必要とされていた。李主任委員は「ナショナルチームの発足はスタートに過ぎない。チームがこれから連携を強め、船型試験の領域において共に努力することで優れたブランドを打ち立てて欲しい」と期待を寄せた。
 
ナショナルチームを取りまとめる国家海洋研究院は今後、国立台湾大学(台北市)、国立台湾海洋大学(基隆市)、国立成功大学(台南市)、国立中山大学(高雄市)と協力しながら、「国防自主(=自主的な国防)」や「国艦国造」、それに商船や特殊な船舶などの船型試験のニーズを満たし、将来的には関連の専門人材の育成にも力を入れ、台湾の造船産業の競争力強化を図りたいとしている。
 

ランキング

新着