行政院農業委員会（日本の農林水産省に相当）の陳駿季副主任委員（=副大臣）は23日、台湾を訪問中のリトアニア農業省のEgidijus Giedraitis副大臣と台北市内で会談した。双方は、今年3月3日に開催した農業担当大臣級会合で得られたコンセンサスに基づき、農業協力のための対話のプラットフォームを構築し、定期的に農業政策とその発展、農業関連技術、市場参入、農業投資、及び官民連携の促進、アグリビジネスのマッチング等の議題について話し合いを行うことで一致した。台湾とリトアニアの農業協力と交流、農産品及び食品貿易の促進を目指す。
リトアニア農業省のEgidijus Giedraitis副大臣は22日より、同省職員、農産品及び食品業者、それにメディアなどを伴い台湾を訪れている。台湾滞在期間は、台北国際食品見本市（FOOD TAIPEI）に設置されたリトアニアパビリオンのオープニングセレモニーやリトアニア商機説明会などに出席。また、台湾の関連省庁を訪問している。Egidijus Giedraitis副大臣は23日、農業委員会を訪れて、陳駿季副主任委員と会談した。双方は食料安全保障や気候変動など、農業にとって重要な政策について意見交換を行った。また、双方は今後協力を一層深めることで一致。農業に関するMOUの締結を目指し、双方の農産品や食品業者のマッチングを積極的に支援するなどして農業貿易を促進し、商機を切り開くことを約束した。
農業委員会によると、リトアニアの訪問団一行は同日午後、農業委員会桃園区農業改良場を訪問。台湾が持つ最先端の自動室温調整システムや、労働力削減につながる機械モジュールなど農業技術の研究・開発の成果について見学した。