米国商務省主催「セレクトUSA投資サミット」が6月26日から29日まで、米ベリーランド州のゲイロードナショナルリゾート＆コンベンションセンターで開かれる。この一環として、今年もスタートアップ企業向けのプログラム「セレクトUSA Tech」が開かれることになっており、経済部中小企業処と米国在台協会（AIT）が協力し、渡米してピッチイベントに参加する意欲のあるスタートアップの選抜を行った。その結果、11社が選出された。
「セレクトUSA投資サミット」公式サイトはこのほど、世界各地からエントリーのあったスタートアップからさらに選抜を行い、全7部門の上位10社を発表した。その結果、経済部中小企業処が選抜して指導したスタートアップ11社中、8社が4部門の上位10社にランクインするという好成績を収めた。ランクインしたスタートアップは以下のとおり。
■サイバーセキュリティ部門
台湾図霊鏈股份有限公司(Turing Chain)
国際信任機器股份有限公司(ITM)
■医療技術部門
艾斯創生醫股份有限公司(Astron MedTech)
精拓生技股份有限公司(CancerFree Biotech)
聿信医療器材科技股份有限公司(Heroic Faith Medical)
康博医創股份有限公司(Micronbrane Medical)
■フィンテック部門
奇策智能雲端股份有限公司(Crypto-Arsenal)
■Eコマース部門
台湾通用紡織科技股份有限公司(Frontier.cool)
これらのスタートアップは経済部中小企業処の何晋滄処長が率いる訪問団に参加して渡米し、「セレクトUSA Tech」でピッチを行い、ベンチャーキャピタルや企業に対して自社の商品をアピールし、米国の企業との提携や資金調達の機会獲得を目指す。
一行は「セレクトUSA投資サミット」に参加するだけでなく、AIT及び経済部の在米窓口の手配により、シリコンバレーを訪問して現地のエコシステムの人脈、資金、資源などの状況について理解を深める。また、現地企業との交流を図り、海外の投資家にアピールし、台湾のスタートアップの米国での発展のチャンスを模索する。同時に台湾のスタートアップを取り巻く環境や資源について、米国のアクセラレーターやスタートアップ支援機関に紹介し、海外の優秀なスタートアップを台湾に誘致する。訪問団は東海岸から西海岸まで、アメリカを横断するように移動し、台湾と米国のスタートアップ・エコシステムの交流を深めながら、台湾と米国のスタートアップ連携の加速を目指す。