リトアニア共和国運輸通信省のAgnė Vaiciukevičiūtė副大臣をはじめとする一行が7日、台湾を訪問した。一行は同省職員や電動バス関連企業の関係者らを含めた計11人で、5日間にわたって台湾の関連分野との交流を深める。リトアニアからは6月12日にJovita Neliupšienė経済革新副大臣が、同月22日にはEgidijus Giedraitis農業副大臣が台湾を訪れており、政府高官による台湾訪問が相次いでいる。
Agnė Vaiciukevičiūtė運輸通信副大臣とリトアニアの電動バス関連企業の訪問団は、台湾で交通関連の省庁や電動バス関連のトップ企業を訪問し、スマート及びグリーン交通、5G通信、電動バス産業などの分野での協力を模索する。台湾とリトアニアが民主主義のパートナーとしての団結を強め、自由と民主主義陣営による産業のサプライチェーンを構築するのが狙い。
台湾とリトアニアは、自由と民主主義の価値を共有するパートナーであり、いずれも自由、人権、民主主義の強靭化、サプライチェーンの安全といった議題に関心を寄せている。世界的に権威主義がその勢力を拡大し、ルールを基礎とする国際秩序が破壊されようとする中で、台湾とリトアニアは世界の民主主義諸国が一致団結しなければ、自分たちが重視する自由と民主主義の価値を守ることができないと深く信じている。また、国際貿易と、人的往来や物流を支える交通輸送を促進することも、台湾とリトアニアが協力を目指す重点の一つだ。
台湾とリトアニアは近年交流を活発化させている。リトアニアの政府高官が相次いで台湾を訪問していることに加え、今年7月には台湾の立法院の游錫堃院長（=国会議長）が超党派議員を率いてリトアニアを訪問。また、台北駐米経済文化代表処の蕭美琴代表（=駐米大使に相当）と外交部の曽厚仁政務次長（=副大臣）もリトアニアを訪問している。