2024/05/18

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政治

台湾とセントビンセント・グレナディーン、「刑事司法共助」など2条約を締結

2022/08/09
中華民国(台湾)とセントビンセント及びグレナディーン諸島が「刑事司法共助条約」と「受刑者移送条約」を締結した。写真は条約に署名した(右から)蔡清祥法務部長とセントビンセント及びグレナディーン諸島のゴンザルベス首相兼法務大臣。中央は署名に立ち会った蔡英文総統。(外交部)
中華民国(台湾)とセントビンセント及びグレナディーン諸島が「刑事司法共助条約」と「受刑者移送条約」を締結した。蔡清祥法務部長(法務大臣)とセントビンセント及びグレナディーン諸島のラルフ・E・ゴンザルベス(Ralph E. Gonsalves)首相兼法務大臣が8日、蔡英文総統立会いの下、「中華民国(台湾)政府とセントビンセント及びグレナディーン諸島政府の刑事司法共助条約」ならびに「中華民国(台湾)政府とセントビンセント及びグレナディーン諸島政府の受刑者移送条約」に正式に署名。頼清徳副総統、総統府の李大維秘書長、呉釗燮外交部長(外務大臣)、藍夏礼駐セントビンセント及びグレナディーン諸島大使、セントビンセント及びグレナディーン諸島のオーランド・ブリュースター(Orando Brewster)社会開発大臣ならびにAndrea Clare Bowman駐中華民国大使らが会場で条約の締結を見守った。外交部は、「両国の国交が恒久的なものであること、ならびに双方の司法協力の成果を示した」とコメントしている。
 
両国は2017年に「警察協力協定(AGREEMENT ON POLICE COOPERATION)」、2019年には「国際犯罪対策に関する協定」を締結している。その後、司法共助強化のため双方は2020年より「刑事司法共助条約」と「受刑者移送条約」の締結を推進。外交部、法務部、駐セントビンセント及びグレナディーン諸島大使館による努力を経て両国は条約の締結で合意、このほど無事署名を終えた。
 
今回締結した「刑事司法共助条約」では双方の協力範囲を刑事調査、起訴、法廷での審理、リモート尋問、証拠文書の提供、捜索や差し押さえの執行、犯罪対策などと明記、それらのプロセスで互いに協力することとしている。また「受刑者移送条約」の発効後、受刑者が申請し、一定の条件を満たしていた場合、両国は受刑者を帰国させて本国で刑に服させることが出来るようになる。受刑者の矯正効果を高め、人道精神を発揮する。また、両国の友好的な関係と司法協力など各分野での交流の豊かな成果を示すことにもなる。
 
外交部は、「引き続き法務部と共同でほかの国々との刑事司法共助も推進し、我が国と各国の司法及び警察機関との密接な連携を強化していく」としている。
 
 

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