2024/04/30

Taiwan Today

政治

蔡英文総統、チェコ議員団の表敬訪問受ける

2022/09/23
蔡英文総統(写真右)は22日、チェコ上院のイジー・ドラホシュ 議員(同左)ら代表団の表敬訪問を受けた。双方は引き続き、半導体などの分野で提携し、重要な価値を共有する真の友好関係を築いていることを確認した。(中華民国総統府ニュースサイトより)

蔡英文総統は22日午前、チェコ上院の「文教・人権・請願委員会」の委員長を務めるイジー・ドラホシュ(Jiří Drahoš)議員が率いる訪問団の表敬訪問を受けた。蔡総統は、今回の訪問によって、台湾とチェコの協力関係が、また大きく前進したとの喜びを伝え、心からの歓迎の意を表した。両国は、半導体技術だけでなく、教育、医療、博物館などの分野で交流を深め、関連する協力覚書を締結している。

蔡総統はまた、「台湾とチェコは、民主主義や自由などの価値観を共有し、お互いをよく知り、大切に労り合う関係を築いた。両国は共に、コロナ禍を乗り切るために立ち向かい、ウクライナ難民を支援している。中国大陸が継続的な軍事演習を実施する中、ドラホシュ議員を始めとした代表団の訪問は、理念を同じくする国々が互いに支え合う固い友情を示すものだ」と指摘した。

一方、表敬訪問でのドラホシュ議員のあいさつは以下の通り。

チェコと台湾は真の友人で、自由、民主主義、基本的人権の尊重、少数民族の権利の尊重など様々な価値観を共有している。また、敵対的、非民主的な隣国に対応した経験から、両国とも民主主義の価値をより大切にするようになった。チェコのヴァーツラフ・ハヴェル(Václav Havel)元大統領は、「有意義な世界秩序にとって、基本的人権と自由は不可欠な要素だ」と言っていた。台湾とチェコの人々が、この言葉に深く共鳴すると信じている。

チェコは、ウクライナへの確固とした支持を表明し、ロシアによる一方的な悪意ある攻撃に直面するウクライナをサポートしている。蔡総統が直ちにこの紛争に対して非難を発表し、ウクライナ再建を支援すると決定したことに感謝する。チェコは現在、約40万人のウクライナ難民を受け入れ、そのほとんどが、高齢者や女性、子供だ。そのため、ウクライナ難民がチェコでの社会生活を送れるよう財政支援を行った台湾に謝意を表する。

引き続き、台湾とチェコの協力関係を強化すべきで、それが今回の台湾訪問の主要な目的でもある。特に半導体の研究開発における提携では、台湾が奨学金を給付することで、チェコの大学院生に対する台湾留学、チェコにおける半導体研究開発センターの創設を支援した。台湾訪問の代表団は、新竹サイエンスパーク(台湾北部・新竹市)を視察した。AIチップの開発や設計の牽引役となって、世界をリードする台湾の高度な技術を目の当たりにし、台湾が関連する知識や経験を惜しげもなく共有している姿勢に感銘を受けた。

ランキング

新着