2024/05/05

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政治

国立台湾交響楽団がリトアニアで公演、5度のスタンディングオベーション受ける

2022/09/27
国立台湾交響楽団がリトアニアで25日夜(現地時間)、台湾の交響楽団による同国での初公演を行った。特別にリトアニアの作曲家の作品も披露、満員の観衆の喝采を浴びた。(文化部サイトより)
国立台湾交響楽団(NTSO)がリトアニアで25日夜(現地時間)、台湾の交響楽団による同国での初めての公演を行った。公演は国立台湾交響楽団の劉玄詠団長が20人からなる弦楽オーケストラを率い、米国在住のバイオリニスト、陳慕融氏を招いてリトアニア国立フィルハーモニー協会(Lithuanian National Philharmonic Society)のコンサートホールで行った。予定されていた曲目のほか、オープニングではリトアニアの作曲家、Juozas Naujalis(1869~1934)の作品『Svajonė』(The Dream)を特別に披露して台湾とリトアニアの友情を示すと共に、その美しいメロディで平和に向けた台湾からの祈りを届けた。『Svajonė』は民族が自由な生活を取り戻す夢を表現した作品で、今回の公演ではウクライナとロシアの戦争によってリトアニアへの移住を余儀なくされた大勢のウクライナ難民を慰める想いが込められた。
 
リトアニア政府の要人らをはじめ満員の観衆が演奏に感動し、5度にわたるスタンディングオベーションで称賛、国立台湾交響楽団は「音楽外交」の使命を果たすと共に同交響楽団の海外巡回公演に新たな1ページを記した。また会場はウクライナに関心を寄せる意味合いを込めて青と黄色の照明で彩られた。
 
劉玄詠団長によると、今回のリトアニア公演は文化部(日本の省レベル)、外交部(日本の外務省に相当)が全力でサポートする中、駐リトアニア台湾代表処が手配に奔走、リトアニア文化省の専従スタッフやリトアニア国立フィルハーモニー協会の協力により国立台湾交響楽団は得難い機会を得て、「音楽による文化外交」を実現することが出来た。この公演は同交響楽団の欧州巡回公演の一部で、楽団は23日にウィーンからリトアニアに向かい、24日にはリハーサルを行った。そして25日の公演はリトアニアの国営放送(ラジオ)が取材、ニュースとして報道したほか演奏も放送した。国立台湾交響楽団はテレビの取材にも応じ、その内容が現地のニュースチャンネルで放送されるなど、台湾からやって来た交響楽団に対するリトアニア側の重視と友好的な態度が示された。
 
25日には劉団長がリトアニア国立フィルハーモニー協会を表敬訪問し、同協会のRūta Prusevičienė執行長と濃密に交流、話はリトアニア国立交響楽団の台湾公演など楽団同士の提携の可能性にも及んだ。また同交響楽団に所属するリトアニア国立フィルハーモニー合唱団もプロ級の合唱団で、国立台湾交響楽団の大型公演に同合唱団を招くことも話し合われたという。
 
 

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